「カワサキを変える!カワサキから変わる!~高校生が考えたコトvol.1」川崎ワカモノ未来PROJECT⑬

2019.2.22 イベント

認定NPO法人カタリバは、高校生や若者の「やってみたい」を応援しています。

そこで神奈川県川崎市と共に、3年前から取り組んでいるのが、高校生が川崎のまちを舞台に、自分でプロジェクトを企画し実行する「川崎ワカモノ未来PROJECT」(以下カワプロ)です。

今年度のカワプロからも、川崎市をフィールドにした多くのプロジェクトが立ち上がりました。高校生は今何を考え行動しているのか、3回に渡って詳しくお知らせしていきます!

まず1回目の今回は、なっちゃん、りっちゃん、あやめ、ゆうや、ふきの5人!

 

▼なっちゃん
【想いがあれば伝わる!?一歩踏み出そう?「英語が伝わらなくても」】

高校2年生のなっちゃんは、フィリピンや中国の同世代と交流した経験から、言葉に頼らなくても「身振り手振りで気持ちを伝えられるよ!」ということを知ってもらうプロジェクトを企画。アンケートを実施するなど、広く意見を求めながら進めてきました。
川崎市内には外国籍の居住者も多いので、出会うチャンスも多い。
思い切って話しかけてみたら友達になれるかもしれない。
大事なのは伝えたい気持ちですと、表情や体全体のアクションを交えて発表しました。

 

▼りっちゃん
【自分の体験を話したり交流会を通して 「居場所&生け花」】

高校1年生のりっちゃん。キックオフのときには「一人でも多くの人を助け隊」というタイトルで宣言し、傷つけられている人、傷つけている人、どちらも助けたいという気持ちを表現していました。2か月のアクション期間の内に仲間やメンターと試行錯誤し「生け花のある居場所をつくる」という具体的なプランに進みました。
自分自身が「生け花」によって救われた体験があり、美しい花に囲まれた場所で、辛い体験でも「話す」ことができれば、それだけで辛さが軽くなるのでは、と発表しました。
発表後、「実際にやってみたら」とアドバイザーの方から場所の提供の申し出があり、実現に向けて動きだしています。

 

▼あやめ
【選択できる食卓「La Pausa Space」】

高校2年のあやめは、自分自身の辛い経験から、子どもたちが自分の意思で「選ぶ」ことの大切さを痛感したと語りました。
子どもが自分で気軽に利用できる食堂があり、メニューも選ぶことが出来たら、子どもたちは「選択する自由」に気づくことができる。
これからの人生のいろんな場面でも「選ぶ」ことができる。
「人間の尊厳を育む場をつくりたい」という気持ちを動画で発表しました。
あやめは、起業という方向でも行動を加速させています。

 

▼ゆうや
【自分の頭で考えて行動できるように! 「新しい教育を実現する」】

高校3年生のゆうやは、いじめ・不登校に悩む同世代の力になりたいと考えました。
現状の学校の中で感じられる同調圧力のために、集団から弾かれ苦しんでいる子たちがいる。
その問題の根源には「考える力の不足」があるのではないかと考え、もっと自分自身で考えられる人を育てる必要があると発表しました。
具体案として、同世代との意見交流会などを計画しています。

 

▼ふき
【映画・ドラマの上映でLGBTへの理解を深める 「当たり前の自分を伝えよう」】

高校2年生のふきは、LGBTへの理解を深める活動を企画しました。
客席への質問を交えながら、実はLGBTの当事者はそんなに少数ではないこと、しかし少数に見えてしまう現実の裏に周囲からの差別を恐れる気持ちがあることを語りました。
そして、人はそれぞれ違うもので、その違いをまず知ってほしい、知ることが出来る場をつくりたいと発表しました。
活動母体として当事者と理解者で構成される団体も発足し、これからの精力的な展開が期待されます。

さて、今回はここまで。
また次回をお楽しみに!

▶︎Vol.1 ヒラメキLabの様子はこちらから

▼これまでのブログはこちらから
「プロジェクトの進化・深化を発表!」川崎ワカモノ未来PROJECT⑫

「プロジェクトの進化・深化を発表!」川崎ワカモノ未来PROJECT⑫

「アクションの成果発表に向けて」川崎ワカモノ未来PROJECT⑪
https://www.katariba.net/news/2019/01/24216/

「マイ(my)からアワー(our)へと進む」川崎ワカモノ未来PROJECT⑩
https://www.katariba.net/news/2019/01/24154/

「自分だけのプロジェクト、始動!」川崎ワカモノ未来PROJECT⑨
https://www.katariba.net/news/2018/12/24102/

「自分の中の声を形に」川崎ワカモノ未来PROJECT⑧
https://www.katariba.net/news/2018/12/24076/

「お互いを知る~緊張を乗り越えて」川崎ワカモノ未来PROJECT⑦
https://www.katariba.net/news/2018/11/24046/

「自分自身の想像を越える成長がある」川崎ワカモノ未来PROJECT⑥
https://www.katariba.net/news/2018/11/24024/

「活躍の場を提供したい~地域の大人が支える」川崎ワカモノ未来PROJECT⑤
https://www.katariba.net/news/2018/10/23970/

「今年はもっとサイコーなPROJECTにしたい~カワプロ卒業生の思い」川崎ワカモノ未来PROJECT④
https://www.katariba.net/news/2018/10/23949/

「関わる人すべてに力をくれる場」川崎ワカモノ未来PROJECT③
https://www.katariba.net/news/2018/10/23925/

「きっかけをもらう側から創り出す側へ」川崎ワカモノ未来PROJECT②
https://www.katariba.net/news/2018/09/23872/
「高校生が主役になれる街に」川崎ワカモノ未来PROJECT①
https://www.katariba.net/news/2018/09/23776/

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