「今年はもっとサイコーなPROJECTにしたい~カワプロ卒業生の思い」川崎ワカモノ未来PROJECT④

2018.10.19 高校生向け

認定NPO法人カタリバは、高校生や若者の「やってみたい」を応援しています。
そこで、神奈川県川崎市と共に、3年前から取り組んでいるのが、高校生が川崎のまちを舞台に、自分でプロジェクトを企画し実行する「川崎ワカモノ未来PROJECT」(以下カワプロ)です。

過去2回の参加高校生たちは、カワプロでのチャレンジを通じて、カタリバ運営スタッフ大学生メンター、また同じ参加高校生たちと絆を深めていきました。
そのため、カワプロ終了後も、卒業高校生たちと運営スタッフ、大学生たちは繋がりが続いています。
この繋がりの中から、今年のカワプロをもっとより良くしていこうという動きも始まろうとしています。

▼卒業高校生や運営スタッフたちが集う「カワプロカイギ」

10月3日、「カワプロカイギ」が開かれました。
卒業高校生と過去の運営スタッフが語り合う場です。

まずは全員で、今年2月に開催されたカワプロの最終成果発表会から、現在までの6カ月間のことを共有し合うため、「人生グラフ」を作成しました。

卒業高校生も運営スタッフも、学校や住むまちが異なります。
頻繁に顔を合わせることはなかなかないメンバーですが、グラフに沿って学校・部活・友達とのことなどを話し、グッと距離が縮まった様子でした。

▼「ヒデ」の場合

ヒデくんは、昨年(2017年)高校1年生でカワプロに参加しました。

彼が企画したのは「地元なのに川崎市について知らないことが多い」と感じる中高生向けに川崎を巡るスタディツアー。
市の魅力を発見しながら参加者同士のコミュニケーションが生まれる場をつくりたいと考えました。
発表の前日まで何をどう発表するか悩み抜き、2月の発表会では堂々と自分の気持ちを表現することができました。

そんな彼が書いた人生グラフを見てみると、4月に気持ちが大きく落ち込んでいました。
「カタリバが運営する高校生たちのアクションアワード『マイプロアワード』を見学して、全国にはこんなにすごい奴らがいるんだって知って、落ち込みました」
それでも文化祭などの活動を通して気持ちのグラフは上昇していると、笑顔で語ってくれました。

▼「にっしー」の場合

ヒデと同じく、高校1年生でカワプロに参加した、にっしー。
カワプロを知人の大学生から紹介され「おもしろそう!」と感じたことが、カワプロの参加のきっかけでした。

にっしーが、カワプロで企画したのは、みんなの笑顔スポットを川崎の地図にまとめる「白地図プロジェクト」です。
アンケートを作成して笑顔スポットを集めたり、実際にフィールドワークをするなど積極的な活動ぶりでした。

そんな彼のグラフは、上がったり下がったりを繰り返し、今年の10月は力強く上がっていました。
自分の成長の糧となる出会いもあり、大学院生との起業の話も進んでいるとのこと。
自分自身の「やりたい」を形にしていくアクションの連鎖は続いているようです。

▼一昨年よりも去年よりも、今年はもっとサイコーなPROJECTに

「カワプロカイギ」では、カワプロでの活動を振り返って、「ココはよかった」「ココはちょっと…」と参加者視点での気付きも話題になりました。

「(プロジェクトについて相談できる)カワプロcafeは、毎週土曜日だったけど、自分の都合のいい曜日を選べるといいかも」
「プロジェクトのプレゼンだけでなくて企画書もあったほうがよかったね」
「3期(2018年)のみんなにも会いたい。みんなで一緒にFESみたいなことやりたい」

自分たちをステップアップさせてくれたカワプロを、さらに充実させたい。
卒業生からの熱い思いを反映させて、よりグレードアップしたカワプロへと進化する予感がします!

川崎のまちをもっと好きになって、自分もみんなも笑顔にできるステージをつくるために一緒にアクションを起こしてくれる高校生、集まれ!参加者募集中
「Vol .1ヒラメキLab(アイデアソン)」

■開催日時:2018年11月23日(金曜・祝日)10:00~18:15
■会場:PASAR BASE(セシーズイシイ7)
JR南武線 武蔵新城駅北口徒歩3分
■対象:川崎市に関心がある・まちづくりに興味がある高校生
■募集人数:30人程度(先着順)
■参加費:無料
■お申し込みはこちらから
■問い合わせ先:
【川崎市】
TEL:044-200-2094(平日8:30〜17:15)
E-mail:25kyodo●city.kawasaki.jp
【NPOカタリバ】
TEL:03-5327-5667(平日10:00〜17:30)
E-mail:katariba-blab●katariba.net
※メールアドレスの●を@に変えて送ってください。

【バックナンバー】

「関わる人すべてに力をくれる場」川崎ワカモノ未来PROJECT③
https://www.katariba.net/news/2018/10/23925/

「きっかけをもらう側から創り出す側へ」川崎ワカモノ未来PROJECT②
https://www.katariba.net/news/2018/09/23872/
「高校生が主役になれる街に」川崎ワカモノ未来PROJECT①
https://www.katariba.net/news/2018/09/23776/

 

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