「自分の中の声を形に」川崎ワカモノ未来PROJECT⑧
認定NPO法人カタリバは、高校生や若者の「やってみたい」を応援しています。
そこで神奈川県川崎市と共に、3年前から取り組んでいるのが、高校生が川崎のまちを舞台に、自分でプロジェクトを企画し実行する「川崎ワカモノ未来PROJECT」(以下カワプロ)です。
およそ2か月の参加募集期間を経て、11月23日(祝)、川崎市高津区内のコミュニティスペースPASAR BASE(パサールベース)で、PROJECTのキックオフイベント「Vol.1ヒラメキLab」が開催されました。
川崎市内だけでなく首都圏各地からの応募者含め、参加高校生は23人。
集合時間の午前10時にはほとんど全員が集まり、意欲の高さが感じられました。
運営メンバーとの事前顔合わせはあったものの、実際にプロジェクトの伴走者となる大学生メンターとは初対面の場であり、高校生はみな緊張を隠しきれない様子でしたが、雰囲気づくりのためのクイズやゲームなどを通して次第に笑顔も見られるようになっていきました。
川崎市職員の方が出題される川崎クイズにつづき、「先輩の話」のコーナー。
カワプロ運営3年目の大学生礒田紗穂さんが、中高生時代の経験を話しました。
優等生で周囲に期待され、その期待を裏切ってはいけないと自分を追い詰めていた紗穂さん。
いつも聞き役に回ってばかりで、自分の気持ちを理解してもらいたいという気持ちを表現できずにいた自分を振り返り、「自分の心の声を知ることは、自分が変われるきっかけがたくさん詰まっている」と語りました。
先輩の経験に導かれるように自分自身の経験へと目を向け、どんなアップダウンがあったのかを、参加高校生とメンターがチームに分かれて共有する時間は、過去の様々な思いを熱く語る姿が見られました。
ここで昼休憩をはさみ、午後はカワプロの応援団がたくさん登場してくれました。
行政や地元企業から駆けつけてくださったアドバイザーのみなさん。
過去2回のカワプロに参加した体験を語ってくれたサポーターたち。
会場であるPASAR BASEの地元、武蔵新城の商店街の方などなど、室内には入りきらないくらいたくさんの方がPROJECTへの応援を表明し、実際に高校生の企画に耳を傾け、それぞれの視点から助言してくださいました。
対話と思索を粘り強く続け、午後6時。
高校生たちはそれぞれ、ひとつの「宣言」として今日到達した自分自身の「やりたい」を発表しました。
誰かの評価を得るためでなく、ひたすら自分の内側の声を聞きながら形にした「宣言」は、文字通りその時の彼ら自身を力強く表現するものでした。
この「宣言」からスタートして、2か月試行錯誤した成果を2月3日「Vol.2ハナサクPresentation」で発表します。
高校生と大学生メンター、そしてたくさんの大人たちが一緒に動いて、どんなものが生まれるか、楽しみです。
【バックナンバー】
「お互いを知る~緊張を乗り越えて」川崎ワカモノ未来PROJECT⑦
https://www.katariba.net/news/2018/11/24046/
「自分自身の想像を越える成長がある」川崎ワカモノ未来PROJECT⑥
https://www.katariba.net/news/2018/11/24024/
「活躍の場を提供したい~地域の大人が支える」川崎ワカモノ未来PROJECT⑤
https://www.katariba.net/news/2018/10/23970/
「今年はもっとサイコーなPROJECTにしたい~カワプロ卒業生の思い」川崎ワカモノ未来PROJECT④
https://www.katariba.net/news/2018/10/23949/
「関わる人すべてに力をくれる場」川崎ワカモノ未来PROJECT③
https://www.katariba.net/news/2018/10/23925/
「きっかけをもらう側から創り出す側へ」川崎ワカモノ未来PROJECT②
https://www.katariba.net/news/2018/09/23872/
「高校生が主役になれる街に」川崎ワカモノ未来PROJECT①
https://www.katariba.net/news/2018/09/23776/