【事例紹介】高校生と大学生が本音で語る「マナトーク!」 河合塾マナビス×カタリ場の事例
「高校生の心に火を灯す」出張授業カタリ場は、普段は高校の授業に出張して実施しています。しかしそれだけではありません。今回ご紹介したい事例は、予備校と連携したカタリ場です。果たしてどんな対話が生まれるのでしょうか?
今回のパートナーは河合塾マナビスさん。個別サポートによる指導で約280校舎に展開している大手予備校です。
このプロジェクトの仕掛け人は川合芙実さん。河合塾マナビス入社2年目の若手社員さんです。
実は川合さんは、学生時代カタリバで活動した元インターン生。カタリ場の現場の第一線で2年間にわたり活躍しました。今回、川合さんの想いが会社を動かし、人材開発部のみなさまの協力を得て、河合塾マナビスさんとカタリ場のコラボレーションが実現したのでした。
このプロジェクトの名前は「マナトーク!」に決まりました。河合塾マナビスに通う高校生たちが普段の教室ではゆっくり話せないような将来の話、進路の話、自分の本音、そんなすべてを何でも打ち明けられる場所にしようという想いがこめられました。
そこで河合塾マナビスの校舎で活躍している学生講師の代表18名が選抜され、一ヶ月間にわたり高校生の心に火を灯すための研修を受けました。講師はNPOカタリバでシニアマネージャーを務める山﨑菜々美。熱の入った研修に、学生講師たちの様子も真剣そのものです。
果たして学生講師は、想いをさらけだすことができるでしょうか?
高校生の本音を引き出すことができるでしょうか?
そして迎えた当日。2017年8月3日は、とても暑い夏の日でした。
河合塾マナビス本社の大会議室は、またたく間にいつもと違う雰囲気に!リラックスして座談会ができるようにビニールシートが敷かれ、飾り付けが進みます。オフィスビルなのにまるで文化祭のようなあたたかい雰囲気!
そして本番直前。全員で円陣を組んで、さあ「マナトーク!」のスタートです。
続々と高校生が集まります。高校生たちは部活帰りだったり、オープンキャンパスに行く途中だったり。少し緊張している様子です。
そして座談会がはじまります。学生講師たちもはじめは緊張の表情でしたが、少しずつ高校生と打ち解けていきます。
そして、いよいよプレゼンテーションを準備してきた学生講師たちの出番が訪れました。自分の人生をせいいっぱい伝える学生講師たちの姿に、高校生の目が真剣さを増します。
心を動かされた高校生は、少しずつ語り始めます。自分は受験にどう立ち向かうのか。そしてどんな未来に進むのか。そして誰にも言えない悩みとは。高校生の言葉が紡ぎ出される瞬間にすかさず寄り添う学生講師たち。
終了間際には笑顔がこぼれました。高校生たちは学生講師と肩を組んで感謝を伝えました。
高校生にとって、少し先の未来は不安そのものです。霧に包まれるように感じられるときもあるでしょう。そんなとき今回の「マナトーク!」のように、先輩と本音を語り合うことができたらどんなに気持ちが軽くなることか。部活に勉強に、今の自分をがんばることが未来につながっていると信じられる勇気を得ることができたに違いありません。
(文責:今村亮)