【メディア掲載】カタリバ共同創設者・三箇山優花が『日本教育』に寄稿~「未来は自分で創り出せる」と信じられる社会をめざして~
公益社団法人日本教育会が発行する『日本教育』の2016年9月号「特集 これからの教育」に、カタリバ共同創設者・三箇山優花(みかやまゆか)が寄稿しています。
記事では、〜「未来は自分で創り出せる」と信じられる社会をめざして〜と題して、カタリバ設立のいきさつ、カタリ場やマイプロジェクトがめざすところ等について述べています。
今の10代にみられる「自己肯定感の低さ」「社会参画意識の低さ」「ロールモデルがいない状況」という高校生と社会とのつながりの薄さは、自身の高校生時代と重なると三箇山は言います。高校時代にもっとたくさんの先輩たちと話をしてロールモデルを見つけることができていたら…という思いが、カタリバ設立の動機になりました。
高校生たちが自分の考えを発表するような機会を設定し、「日常」と「非日常」を往復するような流れをつくることができるようになると、成長につながります。なかなかそうした機会に参加することのない一般の高校生たちに対して、高校で「カタリ場」を行うことで学校(日常)の中に「非日常」の環境をつくることから始めました。
そしてカタリ場や東北の被災地支援を進める中で、「マイプロジェクト」が生まれました。高校生たちが地域や身の回りの課題を考え、自ら解決に動くことを目的とした教育プログラムです。今では年に1度、全国の予選を勝ち抜いた高校生たちが各々の探究学習を発表し合う「マイプロジェクトアワード」も行われるようになりました。
私たちは、内発性溢れる“学び”の意欲は、人生を豊かにし、予測できない未来の様々な困難を乗り越える力になると信じています。ここでいう学びとは、知識習得のみを指すのではありません。例えば、地域の中で出会う年長者から聞いた話、未知なる知恵を与えてくれるインターネット、海や空や自然環境、人の悲しみに寄り添い心を痛めた経験も“学び”です。どんな環境に生まれ育っても、それぞれが経験する様々な出来事を学びに変えることができると信じています。
語り合いを通じて、「がんばることはかっこいい」「未来は自分で創り出せる」という思いを、10代はもちろん日本中の人たちと共有していきたい。そんな社会をめざして、カタリバはこれからも活動を続けていきたいと思っています。
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