【活動紹介】第16回カタリバ教育グッドプラクティスセミナー 〜「学校教育」×「社会教育」×「PBL(プロジェクト型学習)」〜を開催しました
7月3日(日)に開催した第16回カタリバ教育グッドプラクティスセミナーでは、PBL(プロジェクト型学習)をテーマに、学校教育・社会教育の二つの側面から“これからの学び”を考えました。
講師にお招きしたのはPBL実践校の先生方6名。校内外で行われた事例紹介を発表いただき、それらを参考としながら、先生方や教育分野に携わっている社会人、大学生、カタリバのスタッフなどで構成された参加者の皆さんと共に学びを深めました。
期末試験シーズン直前の週末にも関わらず、会場は満員御礼。
遠くは奈良県からのご参加もあり、会場は早くから熱気に包まれました。
■実践事例を聞く(講師による実践発表)
セミナー前半は、6つのPBL実践例を「授業型」「学年横断型」「部活・委員会型」の3つのブースに分け、聞きたいブースに参加者が自由に移動する形式で進みました。
発表されたPBL実践例は、始めたばかりのものから今年で3年目のものまで多岐にわたりました。
講師の先生方の熱いプレゼン後は質問タイムです。
「授業導入の悩みはどんなものがありましたか?」
「生徒のプロジェクトをサポートする人は、どうやって集めたのですか?」
「内発的動機付けのポイントはズバリ?失敗することはある?」
「PBLの評価ってどうやっているの?」
など、いろんな質問が飛び交いました。
参加者の皆さんからは、
「課外活動へ行った生徒が、学校へ戻って来てから積極的に動いているということが印象的だ」
「他校でも悩みは同じだと知りました。」
といった感想が述べられました。
また、講師陣からは次のような声が聞こえてきました。
「現場ではなかなか賛同を得られなくて悔しい思いをしたり…なんてこともありますが、たくさんの意見をいただき、実践を振り返ることができた。」
「この時間が次の実戦へと繋がってくれそうです!」
■テーマ型分科会
セミナー後半は実践例を聞いた参加者からテーマを拾い上げ、全員でディスカッションをする時間。
参加者の皆さんからは以下の6つのテーマが挙がりました。
1 PBLの課題の設定方法
2 周囲の人の巻き込み方
3 活動の評価(学校、社会から)
4 連携のネットワークの作り方
5 ALに乗り気でない生徒への声かけ
6 社会に働きかける主体性を養う
短い時間でしたが、聞きたいこと、話したいこと、そして学びたいことが溢れ出て、参加者同士話し合う中でお互いに繋がりを深めていった時間でした。
「つながりを感じ、お互いに声を掛け合い話し合う中で、これからも挑戦ができそうです」
そんな参加者の先生からの感想をいただき、今回のセミナーは締めくくられました。
先生方をはじめ、同じ想いを持つ人たちが集まり関われる場所で、これからの学びは生まれ、その環境の中で子どもたちが育っていくことを願います。
私たちNPOカタリバも、社会教育の立場から先生方と共に日本の子ども・若者のことを考え、これからも働きかけていきたいと思っておりますので、引き続きよろしくお願いします。
<関連情報>
■【高校生参加募集中】マイプロスタートアップ合宿
①九州カイギ@北九州
[日時]2016年9月17日(土)〜19日(月)
②東北カイギ@山形
[日時]2016年10月8日(土)〜10日(月)
③関西カイギ@大東
[日時]2016年10月8日(土)〜10日(月)
▶︎詳しくはこちら
※詳細は、03-5327-5667(担当:ワケ・ヤマダ)までお問い合わせください。
■【PBLイベントご案内】高校生向けイベント「マイプロミニカイギ」
[日時]2016年8月28日(日)13:30〜17:30
[会場]Google 東京オフィス(六本木ヒルズ)
※詳細は、03-5327-5667(担当:カナモリ)までお問い合わせください。
■【ご案内】b-lab(文京区青少年プラザ)
セミナー主催元であり、PBL実践例の一つとして報告させていただきました。
[掲載]教育情報雑誌『生徒指導』8月号(学事出版)に、カタリバの連載コラム
「高校生のリアル×第三の居場所」としてb-labが掲載されています。
※b-labの施設見学希望は、03-5800-2731(担当:コバタケ)までお問い合わせください。
■【お知らせ】次回のGPセミナーは、秋の開催を予定しています。
※テーマ&講師募集中
(文責:小畑怜美)