【キャストインタビュー】「生徒の気持ちのところで寄り添える、生徒の表情が見える先生になりたい」

カタリバには「首都圏教育ボランティア」というプログラムがあります。
4ヶ月間、様々な高校に出張してキャリア学習の授業「カタリ場」を実施し、生徒との対話を通し、進路の悩みや将来の夢などを引き出し、高校生を動機付け彼らの心に“火を灯す”ことを行います。
◆首都圏教育ボランティア募集中！
http://www.katariba.net/syutobora/

首都圏教育ボランティア(首都ボラ)11期の水上亜利紗さんは、東海大学に通う１年生。将来は先生になりたいと高校生の頃から考え、真っ直ぐに自分の道を進んできたそうです。そんな彼女がカタリバについて、そしてその先の自分の将来について語ってくれました。
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■高校生と直に触れ合ってみたい

カタリバを知ったきっかけはFacebookでした。もともと、大学に入り将来先生になるために役立つことをやりたいと考えていたことと、小学生の頃からボランティア活動をしていたこともあり、参加することにあまり抵抗がなかったんです。高校の先生になりたいと思っている自分にとっては、とにかく高校生と直に触れ合えるということが最大の魅力でした。

首都圏ボラに参加して、実際に高校企画に参加するようになり「将来自分のやりたことがわからないのに、進路を決めている高校生」を目の前にすると戸惑いがありました。そんな子がいるということは知っていたけれど、あまりにも出会う数が多く、驚きました。私自身は、高校時代からやりたいことも大学に行く目的意識もはっきりと持っていて、部活もどんなに辛くても一生懸命続けていました。数ヶ月前まで自分も高校生だったはずなのに、彼らはあまりにも自分とは違っていました。

■高校時代、同級生に投げかけた自身の言葉

高校時代私はバスケ部だったのですが、同期の子が３年生の春に部活を辞めてしまったんです。引退まであともう少しだったのに、「なんで？」という気持ちでいっぱいでした。他の同期と一緒になって、必死で止めたけれどダメでした。そのとき私は彼女に対して「ここで部活辞めたら、一生なにも出来ない人になるよ」という言葉を投げかけました。
その後高校を卒業してしばらくして、美容室で美容師さんからお子さんの話をされました。そのお子さんは部活を辞めようとして、先生から「ここで部活辞めたら一生なにも出来ない人になるぞ」と言われたそうです。私が部活の同期に言った、その場の空気に流され、深く意味を考えずに投げかけた言葉と同じ言葉です。
その美容師さんはその言葉に対して「そんなのわからないのにね。先生にだってうちの子の一生なんて見えてないのにね」と言いました。美容師さんの言葉に私はハッとしました。

今となっては、部活を辞めてしまった同級生の気持ちを知る由はありません。でも、この経験をきっかけに、私は二度と誰かの人生に対して「一生なにも出来ない人間になる」という言葉を投げかけるようなことはしたくない、そう強く思うようになりました。将来は、生徒の気持ちのところで寄り添える、生徒の表情が見える先生になりたいと思っています。

■カタリバでしか聞くことのできない声

カタリバに来て高校生と触れ合いたいと強く思ったのは、部活をやめた同期の気持ちを知りたかったから、という理由もありました。高校生の自分にはわからなかったことを、知りたいと。
今でも高校の企画に出るのは少し怖いです。自分と違いすぎる高校生にキッカケを届けることは難しいと感じます。それでもそうやって高校生と寄り添うことは、将来なりたい自分の姿、なりたい先生に近づくために、必要なことだと感じています。

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　首都ボラ11期は卒業をし、これからは学生インターンとしてカタリバに関わり始めた水上さん。インターンではカタリ場の授業を運営するチームで、これからも変わらず高校生に寄り添い、キッカケを届けるため、活動をしています。

水上さんのように将来先生になりたいと考える方や高校生に興味のある方、カタリ場での対話を通して彼らが何を考え、何を感じているのか、教育実習では聞けない彼らの声を聞いてみませんか。

「首都圏教育ボランティア」の詳細や、お申込はこちらからご覧下さい。
http://www.katariba.net/syutobora/