【キャストインタビュー】「生徒と向き合い、対話することでそれが自分にも返ってくる」

2015.8.19 事例紹介

カタリバには「首都圏教育ボランティア」というプログラムがあります。
3ヶ月間、様々な高校に出張してキャリア学習の授業「カタリ場」を実施し、生徒との対話を通し、進路の悩みや将来の夢などを引き出し、高校生を動機付け彼らの心に“火を灯す”ことを行います。

◆首都圏教育ボランティア第12期(40名)募集中
http://www.katariba.net/syutobora/

首都圏教育ボランティア(首都ボラ)11期の泉光太郎さんがカタリバに出会ったのは高校生の頃。大学生になってボランティアスタッフとしてカタリバで活躍する泉さんが、カタリバの魅力について語ってくれました。
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■人生が180度変わるような経験

僕がカタリバに出会ったのは高校2年生の冬。高校を辞めたいとすら思っていたそんなときでした。そのときに受けたカタリ場の授業、そこで聞いた先輩の話に衝撃を受けました。自分の人生が180度変わるような、そんな出来事だったんです。
先輩のメッセージは「経験は自信につながる」というものでした。どんなに辛くても、たとえそれが結果につながらなくても、周りにどう思われようと、自分で決めてやり抜いたことは必ず自信につながる、そんな話でした。
家に帰ってから先輩の話を思い出して、自分でも目標を持っていいんだと言われたことが嬉しくて泣きました。それからずっと、カタリバカフェ(高校生とカタリバボランティアキャストが授業後に唯一交流のできる掲示板サイト)でその先輩とやりとりを続け、高校時代の心の支えに、がんばることができました。

そんな先輩の出会いもあって自分が大学生になってから、カタリバでのボランティア(キャスト)をスタートさせました。首都ボラではなくキャストとして1年弱活動をしていたのですが、もっとやれることがあるんじゃないかと思い、首都ボラに挑戦を決めました。実際、短期間に集中して現場にたくさん参加することで、現場ごとの比較や振り返りがしやすくなり、高校の傾向や高校生の現状をより深く考えらえるようになりました。また事務所への出入りも多くなり、職員や他のキャストとの交流もグっと増えました。
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■高校生から言われた言葉

カタリバで出会った生徒さんでとても印象に残っている子がいます。いまどきっぽい女の子グループを担当したんですが、みんな、なかなか心を開いてくれず、はぐらかされるばかり。そこで「彼女がいない」という、自分の悩みを話したところ、ぐっと心の距離が縮まり、アドバイスをたくさんしてもらえるようになり、そこから急に自身の恋愛の悩み、将来の悩みを打ち明けてくれました。相手に心を開いてもらうためには、まずは自分が心を開くことが大事なんです。
その中の一人で、小さいときからの夢がありながら、家庭の事情でその夢をあきらめかけている子がいたんです。僕自身もそんな高校生だったので、すごく彼女の気持ちがわかり、僕自身の話をしました。するとどんどん彼女が本当に思っていることを打ち明けてくれるようになりました。そんな中で彼女に言われた一言、「こうちゃんみたいな先生がいたら、もっとマシな生徒になれたよ」という言葉が忘れられません。当時教員を目指していたので、すごく嬉しい言葉でした。その子とは今もカタリバカフェで交流を続けています。高校生のときの僕とカタリバの先輩との関係のように、少しでも彼女の支えになっていたらなと思います。

■生徒と向き合い、対話することでそれが自分に返ってくる

カタリバに関わることで魅力に感じていること、それは生徒と向き合い、対話することでそれが自分にも返ってくるということです。生徒の話を聞きながら、自分の話をすることで、自分自身の生き方を見直すことができるんです。180度僕の人生を変えてくれた先輩の言葉に、恥ずかしくない自分で今いるのかなって、振り返ることができるんです。

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今回、泉さんが高校時代に出会ったカタリバの先輩、山口真人さんにもお話を伺うことができました。

「社会人になって、価値観が変わってしまいそうになることがある。それでも彼の話を耳にすると、自分も頑張らなきゃなって思うよ。カタリバのすごさについて、社会人になって改めて実感させられました。もっともっと現場に行って高校生と対話したかったな。」

そうお話いただきました。ちょっと先の憧れの姿を目指して、憧れてくれている人に恥ずかしくないように、そうやってみんなが前を向いていく、カタリバの「ナナメの関係」はずっと続いていく、そんな風にインタビューをしていて感じました。

■ ■ ■

首都ボラは決められた期間の中で活動をする、という特別なプログラムになっています。たった3ヶ月間でたくさんの高校生と出会って対話する、それはきっとあなたにとっても特別な3ヶ月間になります。「カタリ場」を通して高校生に「キッカケ」を届けに行ませんか?

「首都圏教育ボランティア第12期」の詳細や、お申込はこちらからご覧下さい。
http://www.katariba.net/syutobora/

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