【特別企画】神谷先生のカタリバインターンシップ

2015.8.24 事例紹介

少し前のお話になりますが、8月3日から5日までの3日間、カタリバでは特別なインターン生をお迎えして一緒に活動をしていました。

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こちらの真っ黒に日焼けした、埼玉県立川越西高等学校 の神谷一彦先生です。埼玉県では「20年経験者研修」として企業や施設で社会体験を、3日間受けることが義務付けられているそうです。受け入れ先は自身で見つける必要があり、神谷先生はカタリバを選んでくださったのです。

カタリバをインターン先として選んでいただいた理由は3つ。
(1)カタリバならこれからの教員生活にプラスになる新しい見方やチカラがつく
(2)ゼロからスタートしてここまで発展してきた組織はどうなっているのか、興味があった
(3)今年4月にスタートしたb-lab(ビーラボ)に関わってみたかった

神谷先生には、2日間は高円寺のカタリバ事務所、1日は文京区のb-labにて活動をしていただきました。

カタリバは掃除と朝礼から始まります。朝礼では体操やヨガで体をほぐしたあと、カタリバのクレドが書かれている「カタリバの約束」から一つの言葉を一人が選び、その言葉に対する短いスピーチを行います。この朝礼が1番印象に残っていると、後日先生はお話してくださいました。一人一人がそれぞれの業務を担う中で、同じ方向を向いて進んでいくために、また迷った時に立ち戻ることのできる原点となるクレド。「『カタリバの約束』はいいなあ。いまうちの学校で何より必要なのは『川西の約束』ワークショップかもしれないな」とおっしゃっていました。
約束

その後は学ぶことに貪欲なカタリバ職員たちが、入れ替わり立ち替わり先生のところへとやってきて、高校の先生目線での意見を交わしていました。真剣に考え答えてくださる先生と、熱心に聞き入る職員の姿がとても印象的でした。3日目のb-labでも同じように、中高生から質問攻めでした。
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研修前のカタリバのイメージはもっとアナログな雰囲気だと思っていたと語る神谷先生。カタリ場の授業前や後のわいわいと議論をしているイメージが強かったそうです。しかし実際事務所ではそれぞれが授業の企画書を作成していたり、webページの更新をおこなっていたりと、PCに向かって黙々と作業をしていたので驚かれたそう。あとはみんな色が白いと、おっしゃっていました。
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b-labで活動された印象としては「混沌とした雰囲気」が強く印書に残っていると、お話されていました。朝からずっと宿題をやっている女子2人、地理が全くわかっていない中3女子、20世紀の世界史について質問してきた高1男子たち、ミーティングが白熱しているグループ。様々な子どもたちが、色々な目的で訪れているb-labは「多様性のかたまり」だと。どんな人も受け入れてくれるその雰囲気が本当に居心地よく、また行きたいとおっしゃっていただきました。
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さらに研修後先生から素敵なお言葉をいただきました。

カタリバのスタッフのみなさんが優秀で、IT能力とコミュニケーション能力をみなさん持ち合わせていて、さらにプラスアルファの強みをそれぞれお持ちだということ、なにより社会を変えていくんだという主体性をみなさんから感じました。

こうしてカタリ場を導入してくださっている学校の先生に、貴重な研修の機会をカタリバで過ごすことにあてていただき、本当に光栄なことだと改めて感じました。カタリバ職員も、ボランティアの大学生も、b-labに訪れる生徒も、多くの刺激をいただいた3日間でした。神谷先生からいただいたお言葉に恥じぬよう、また先生の学びの姿勢をお手本に、私たちも日々成長していきたいと思います。神谷先生ありがとうございました。

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