【メルマガ】「大槌のために、今私ができることをしたい!」

こんにちは、NPOカタリバ山内です。

東日本大震災から、本日で1年半となりました。
復興への長い道のりは、今も各所で続いています。

「自分たちも、復興のために何かしたい!」

大槌臨学舎「中学の部」を卒業した新高1生たちの
思いから始まった、「大槌ガイドプロジェクト」
について、メルマガやブログ等でご紹介してきました。
http://www.collabo-school.net/?p=4108

そんななか、嬉しいニュースが飛び込んできました。

彼らが復興計画について、大槌町の碇川町長と
対話をする機会をいただいたのです。

※「大槌みらい新聞」に載った記事をご覧ください
 http://otsuchinews.net/article/20120902/62

> > >

今回、話を聞いたのは、町長へのアポイントをとるなど、
このプロジェクトを中心になって進めている
直子さん(大槌臨学舎/高1)です。

8月上旬に開かれた「キズナハイスクール」にも参加した
彼女の成長の軌跡を、2号に分けてお届けします。

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【お知らせ】「恵比寿麦酒祭」 9月14日(金)〜17日(月・祝)
 http://www.sapporobeer.jp/area/shutoken/yebisubeerfes/index.html

 2011年に続いて今年も、会場で販売するヱビスビールの売上全額を、
 「ハタチ基金」を通じて、コラボ・スクールにご寄付いただきます。
 サッポログループ様、ありがとうございます。

 恵比寿ガーデンプレイスの近くにお住まいの方など、
 この週末、ぜひ一度お越しになってください!
 (※時間・場所等は、上記URLにてご確認ください) 

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「3月11日14時46分は、私たちにとって
 一生忘れることのできない、一瞬の出来事でした。

 海だけが広がっていました。

 海が憎い。
  誰もがそう思ったと思います。

 あんなに大好きだった場所なのに、
 私たちの人生から光を奪っていきました」

 2012年8月8日、キズナハイスクール最終日。

 8つのグループに分かれての「復興の未来図」の発表。

 最後の8班目で、メンバー4人のトップバッターとして
 口火を切った直子さんの言葉です。

 「人前で話すと、いつも緊張して頭が真っ白になってしまう」
 という彼女。途切れがちにですが、言葉を紡いでいきます。

 「でも、今は違います。

  私は今、海が大好きです。

  ずっと生まれた時から一緒だったから。

  たくさん遊びに行って泳いだり、じいっと眺めたり、
  楽しい時間を一緒に過ごしてきたから。

  嫌いになることはできなかったし、
  海は私達にとって特別な場所だったから。」

 ところどころつっかえながらも、50人以上の前で
 マイクを握り続けた彼女。

 「自分のそういう気持ちの変化が、復興だと思う。
  自分の心の復興をしながら、一歩一歩、前に進んでいきたいです。」

 こう意義付けながら、未来への思いを述べました。

 2011年12月。

 中学3年生の冬に、大槌臨学舎に通い始めた直子さん。

 目前に迫った高校受験に向けて学習に励みましたが、
 そこでは、勉強はもちろん、
 「人と人との出会いの大切さ」を学んだといいます。

 全国から、そして海外からボランティアで
 勉強を教えに来てくれた先生たちとの交流のなかで
 印象に残ったことについて、彼女が書いた作文が残っています。

「ある先生が言っていました。
  その先生は、アイルランドに旅をしにいってたそうです。

  そこである小さな村の歯医者さんの壁に
  『日本、頑張って』と書いていたそうです。

  それを実際写真で見て、とても感動しました。

  名前もなにも知らない私たちのことを応援してくれている
  人がいると思ったら、本当に嬉しかったです。」

 <支援者へのお礼の作文(応用コース)より:PDF>
  http://www.collabo-school.net/images/advance.pdf

「私が今こうして一生懸命に勉強に励むことが
  出来ているのは、みなさんの支えのおかげです。

  本当にありがとうございました。
  感謝してもしきれません。

  私はいつか必ずみなさんに恩返しをしたいと思っています。」

 支援してくださった方々へのお礼の作文で、
 そう決意を述べていた彼女は、無事高校へと合格。

 「中学の部」を卒業した後も、
 「大槌のために、何かできるようになりたい!」と
 新設された「高校の部」へと通い続けます。

 「大槌のために」という気持ちは、震災後に生まれ、
 彼女の心のなかにずっとあったそうです。

「地元のお祭りがなくなってしまって(注:今年は再開)、
これからどうしよう?って考えてたんですけど、
  考えてるだけじゃダメで、自分の力でできることって何だろう?」

 そう考えるようになった彼女は、高校入学後も、
 「中学の部」の入学者向け説明会で、
 “先輩”として臨学舎での体験を話してくれたり。

 被災地の様子を高校生が発信する「Chariteens!部」
 に参加して、レポートや写真を投稿したり。

 震災後に町民が企画した「ありがとうロックフェス」で、
 パンフレット配りのボランティアをするなど、
 「大槌のために、今自分ができること」を探していました。

「町が一体となって、一人ひとりが楽しいと思える
 ようなことを、自分の、自分たちの力で成し遂げたい」

 フェスで、そう強く思ったものの、
 「何をしたらいいのかまだわかりません」

 志望動機書にそう書いていた彼女が、
 「そのためのヒントを探したい」と夏休みを使って、
 行くことを決めたキズナハイスクール。

 東京で彼女が感じたことや、最後に発表した夢、
 大槌に帰ってから取り組んでいることなど、
 次号にてお伝えできればと思います。

【コラボ・スクールの子どもたちを、応援しませんか?】

 ▼ボランティア
  −10月からの募集を開始しました!−
   http://www.collabo-school.net/?page_id=1318

 ▼寄付する
  −あなたの10,000円で、1人分の学習用ボックスを購入できます−
  http://www.collabo-school.net/?page_id=26

> > > 最近のカタリバのニュース

 ・首都圏教育ボランティア、2次募集開始
  http://www.katariba.net/k-news/12004.html

 ・大槌臨学舎では、「読解力講座」を開いています
   http://www.collabo-school.net/?p=4234

 ・カタリ場・キャストたちによる「夏企画」報告会が開かれました
   http://on.fb.me/RBdcsE

 ・女川向学館ブログ「漢字王決定戦 開催!」
   http://www.collabo-school.net/?p=4343

 ・Introduce Otsuchi in ENGLISH!
  http://www.collabo-school.net/?p=4361

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<編集後記>

2011年度が終了して、ひさしくなってしまいましたが・・
同年度の「活動報告書」がやっと完成いたしました!

ご支援いただいた方、掲載ご協力いただいた方には、
今週末から郵送を始めるので、お手元に届いたらぜひご覧ください。
(準備が整いしだい、Webにもアップ予定です)

7月まではあたふたと、進められずにいましたがm(_ _)m
8月に根を詰めて、何とか32ページ分をつくり終わりました。
ご協力いただいた100人・社以上の皆様、ありがとうございました。

個人的には・・これまでとれていなかった夏休み、
ようやくとろうと思います・・!

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【発行元】特定非営利活動法人 NPOカタリバ
http://www.katariba.net/

【文責】 山内 悠太

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  1,000円/月からの復興教育・キャリア教育支援
  http://www.katariba.net/donation/9370.html

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 会員の皆様、職員と名刺交換させて頂いた方にお送りしています。
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 http://sfml.jp/?c=26949&o=00Q10000005gcR9EAI&v=ceedc918

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