【メルマガ】「新しい町をつくるため、僕たちは今、勉強する」

こんにちは、NPOカタリバ山内です。

もうすぐ7月、あっという間に夏の到来ですね。

1年前の夏、授業が始まった「女川向学館」は、
もうすぐ1周年を迎えられます。

ボランティア・寄付などで支えてくださった方はじめ、
応援いただいた皆様、ありがとうございました!

 「新しい町をつくるんだ。
  そのために僕たちは今、勉強する。」

向学館に通う生徒から、こんな言葉が
聞かれるようになったそうです。

「緊急支援」から、“復興の担い手”を育てる へ。

震災という、悲しくつらい試練を乗り越え、
復興への夢へと、たくましく歩みを始めた生徒たちを支えるため、
あなたも、新しい町づくりに、一緒に参加しませんか?

女川町・大槌町の子どもたちを、応援ください

引き続き温かくお見守りのほど、そしてご支援のほど、
よろしくお願いいたします!

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さて、本文は「カタリ場」がテーマです。

前号では、菊川彩里(キャスト名:ニヤリ)さんの
“先輩の話”を紹介しました。

文系学部に在籍しながら、「看護師」を目指していた彼女。

進路への葛藤も抱えるなかで、励まされていたのは、
“先輩の話”を聞いた高校生からもらった、
「一緒にがんばろう!」という言葉でした。

今号では、その続きをお届けしますが、
まずは前号の簡単な“おさらい”からです。

 <前号の記事>

 「教育」と「看護」。

 2つの“やりたいこと”の狭間で悩んでいた彼女ですが、
 大学の授業で出会った、ある看護師さんの話をきっかけに、
 こう考えるようになります。

 「“どちらか”とあきらめるのではなく、
  “どっちも”学べばいい。両方とも未来に活かせるんだ。」

 将来、看護の世界で、コミュニケーションを活かすため、
 「今できること」として、小学生とのキャンプや、
 お年寄りとの交流会など、学外の人たちと関わる活動に、
 積極的に取り組むようになります。

 そんな大学2年の終わり、「ゼミの先生から話を聞いて」
 カタリバを訪ねます。

 授業に参加するようになって、高校生と話すなかで分かったのが、

 「昔の自分と同じように、いろんなことをやりたくて、
  悩んでる生徒さんもいる」のだということ。

 たとえば、「将来はお店を出したいから、経営に興味がある。
 でも、心理学も気になって、どちらを選べばいいのか…」と
 迷っている女子生徒がいました。

 彼女にアドバイスしたのが、
 「経営学部でも、心理って学べるよね。
  だって、お客さんの心理をわかるのは、経営にも大事だし」

 
 「あれもやりたい!これもやってみたい!」
 将来の夢へと熱心になると、視野が狭くなってしまう
 こともあるもの。

 少し年上の先輩が、広い視野で経験を話すことで、

 「(進路のことを)調べてみようと思いました!」
 「まだ何かできることがあるんじゃないか、と思いました」

 そんな感想をもらうことも、あったそうです。

 初めは“先輩の話”をするのはイヤだった、という菊川さん。

 「自分の内面を人に見せるなんて恥ずかしいし、
  同じ大学生の仲間にも、“看護士志望”は
  言ってなかったんです」

 そう話す彼女も、一緒に授業の企画をつくった仲間に
 「やりましょう」と半ば強引に巻き込まれて、
 仕方なくつくったそうです。

 「こんな私が、話していいのかな・・?」

 初めは緊張しながら話していた彼女ですが、

 「一緒にがんばりましょう!」

 自分と同じように、進路に向き合う高校生と話すなかで、
 逆に励ましてもらうこともあったと言います。

「先輩の話をすると、自分の将来に
  改めて向き合わなければいけないんです。

  ありのままの自分の姿を見せると、
  高校生のなかでも、感じてくれるものがある。

  『一緒にがんばろう』そう言ってくれる
  高校生に会うと、『がんばんなきゃ』と思えるし、
  『言葉に恥じない自分にならなきゃ』とも思います。」

 キャリアに迷いながら、「なかなか答えが出ない」
 という大学生はたくさんいます。
 
 そんなとき、「自分」だけに焦点を当てるではなく、
 「生徒さんのために」を熱を込めて考えて、
 相手に、そして自分自身に本気で向き合うことで、
 逆に自分のキャリアにも良い影響をもらっている例が、
 カタリ場には多く見られます。

 菊川さんは、昨年度に大学を卒業して、
 この4月から看護学校に通っています。

 「もしかしたら、先輩の話をしていなければ、
  看護学校に進んでなかったかもしれない」

 本当に看護の道に進むか?はやっぱり葛藤もあって、
 一時は企業への就職活動もしていたそうです。

「看護師になりたい、と頭のなかで考えているだけだったら、
 いつのまにか流されてしまったかも。
 
  カタリバには、いろんなことにチャレンジしている大学生がいた。
 “休学”も“留年”も、海外や地方に飛んだ人もいて、
  そんな人たちと出会えて、自分のちょっと変わった選択も、
  『認められた』という気になりました。

  それに、やっぱり高校生に話すことが、
  夢を後押ししてくれたなって思います。」

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 大学を卒業して、この春から看護学校に通う彼女。

 彼女が「看護」と「教育」、両方目指そうという
 きっかけになった看護師さんからかけてもらったのが、

 「Planned Happenstance」
 (プランド・ハップンスタンス/計画された偶然)
 という聞き慣れない言葉でした。

 “先輩の話”の最後に、高校生たちにこの言葉を贈ります。

「私がどうして、看護師になりたいのに、教育を学んでいるか?
 の話は、これでおしまいです。

 最後にもう一度だけ、みんなに私の好きな言葉を伝えたいです。

  それはやっぱり”Planned Happenstance”。

 偶然のチャンスは、あなたの努力に計画されて起こるんだよ。

 私の一歩は、声をかけるところからだった。
 どんな一歩でも、きっと今日みんなも周りにいる先輩たちは
 応援してくれるし、一緒に考えてくれる。

 だから、今日をきっかけに、何かどんな小さな一歩でも
 いいからやってみて、チャンスをつかみにいってください。

 みんながチャンスを手にできること期待しています。
 今日は聞いてくれてありがとう。」

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<編集後記>

「女川向学館」の1周年について冒頭で書きましたが、
個人的には1年前の夏、それまで勤めていた会社を辞めて、
カタリバに“転職”をしました。

それから、本当に激変の1年だったなぁ・・・と
一人思い出してしまいました。

最近、仕事や体調の面で辛いこともあったのですが、
コラボ・スクールに通う生徒の体験記を読んで、
「こんな小さなことで、悩んでてはダメだ!」
と恥ずかしながら、思い直しました。

こちらのページ、皆様もぜひ、ご覧になってください!

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