【メルマガ】「大学決まりました!」嬉しい報告が届きました

※12月27日に配信したメルマガを転載いたします

こんばんは、NPOカタリバ山内です。

あっという間にクリスマス、そして年の瀬ですね。
今年最後のメルマガをお届けいたします。

今回話を聞いたのは、高校生との「カタリ場」を担当する
学生職員の横山雄斗。(キャストネーム:てっぺい)

「嬉しい報告があったんです」と見せてくれたのは、
授業を受けた高校生と大学生が交流する、
インターネット上の掲示板の書き込みでした。

「三年生になって
  大学も決まりました(⌒▽⌒)

  児童学科に進むことにしました!
  これで無事保育士の卵です(=^x^=)

  あのときいろいろ話聞いてくれて
  ほんとにありがとうございました!」

そんな嬉しい報告をくれたのは、
2年前に「カタリ場」を受けた生徒さん。

てっぺいさんが担当した班の、当時1年生の女の子でした。

 2年前。体育館でてっぺいさんと班を組んだのは、女の子6人

 元気な子たちで、初めは仲良くなるために、
 テレビ番組や恋愛のことなど、たわいもない話で
 盛り上がっていました。

 徐々に進路の話も聞いていくと、生徒さんの多くは、
 なんとなく「大学には行きたいな」と思っていて、

 でも、「何がやりたいか?」やそのために
 「どうすればよいか?」は明確になっていない様子。

 高校生活の“今”が楽しくて、
 でも、“未来”の大学生活にはリアリティがない・・。

 そんな彼女たちが、大学について自分から質問してくれる
 ようになったのは、てっぺいさんによる「先輩の話」を
 聞いてからでした。

 「大学受験、失敗しました!!」

 そんな言葉から語りかける彼の話はというと、

 > > >

 中学生までは勉強を頑張っていたてっぺいさん。

 でも高校に入ってからは、バレーボール部の部活や
 文化祭の準備に熱中して、勉強はなおざりに。

 高校は「自主自立」を重視した自由な校風。

 逆にいえば、自分がやらなければ、何も始まらない・・・

 それに気づくのが遅くて、部活や行事など
 「ノホホンと楽しいことだけをした3年間」
 だったそうです。

 「やればできた・・・
  せめて、やって失敗したらまだよかったのに・・・」

 高校生活は普通に楽しくて、だから“やりたいこと”
 だけをやってたら、“やるべきこと”、
 意味のあることに時間を使えてなかった。

 大学受験がうまくいかず、志望していなかった大学に入学。

 周りの大学生と自分を比べて、少し卑屈な気持ちにさえ
 なっていたとき、てっぺいさんが出会ったのが、
 カタリバでした。

 一部の大学では、初年次教育として取り入れて
 いただいているカタリ場の授業。

 1年生のときにその授業を受けたてっぺいさんは、
 親しそうに話してくる大学生を、「リア充な感じ・・」と
 敬遠気味に見ている気持ちもあったそうです。

 ところが、今度は友達に誘われて、大学生スタッフとして
 高校でのカタリ場にも参加するようになると、
 その印象が変化しました。

「元々“できる人”が授業を企画しているのかな、
  と思ってたけど、そうではなかった。
  普通の大学生が、めちゃくちゃ苦労して現場をつくっていた」

 その“熱”に引き寄せられ、授業をつくる側に
 加わるように。そこでわかったのが、
 「本気で何かをやることの大事さ」と言います。

 楽しかった高校時代、受験の失敗、大学でやっていること。

 実体験を話した後、締めくくりに生徒さんに伝えたのが、

「『できるかわからない』『やって何か変わるの?』
  じゃなくて、まずはやってみればいいんじゃないかな。

  今カタリバをやってて、お金は稼げないし、時間もないけど
  『失敗したなぁ』って何もしてなかったときより、
  確実に楽しい。

  いろんな人と会えたし、こうしてここで、皆にも会えてるし。
  がんばればできるから!」

 そんなてっぺいさんの話を聞いて、「進路」への漠然とした
 不安をだんだんと話してくれたのが、冒頭で紹介した
 女子生徒さんでした。

 「いろいろなことを体験したい!」と総合高校に入ったけど、
 3年間続く日常は、教室での座学。

 何をしたらいいかもわからないし、身近にいないから、
 「大学生になる」というイメージも湧かない。

 そんな彼女も、「まず動き出そう!」と、
 “行きたい大学について調べること”、そして、
 “オープンキャンパスに行くこと”を約束してくれました。

 授業の後も、インターネット上の掲示板で、
 テストの結果を報告してくれたり、
 勉強の仕方を相談してくれたりしていた彼女に、
 てっぺいさんは勉強のやり方を教え、励まし続けていました。

 そんな末に届いたのが、冒頭で紹介した
 「合格!」の嬉しいお知らせでした。

> > >

 授業の別れ際に彼女が言ってくれたのは、
 「私も大学生になったら、カタリバに行きたいな」
 という言葉。

 「今の自分でも、何かをすれば変わるかも!」
 「やりたいと思ったら、自分で動けばできるよ!」

 そんな気づきを後輩にも伝えたいと話してくれました。

> > > > >

 てっぺいさんのように、自分がカタリ場を受けて
 一歩を踏み出す。「今度は自分が!」と高校生に伝える。

 それを受けた高校生がまた大学生になって
 後輩たちに自分の体験を伝える…

 そんな循環が生まれていったら、素敵ですね。

 この動機付けの“ループ”がどんどん広がっていけば、
 日本の“温度”は、もっともっと上がるはず!と
 想像しながら、テンションが上がってしまいました。。

 以上、年末のお忙しいなか失礼いたしました!

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<編集後記>

クリスマスは東京でも氷点下に。
めっきり寒くなりましたね。

東京よりもっと寒い東北地方では、それでも元気に
子どもたちが勉強に取り組んでいます。

前回ご紹介した宮城県の「女川向学館」に加えて、
岩手県でも第2校目「大槌臨学舎」が、12月中旬に仮開校しました。

そんな東北の地で、子どもたちの学習を支援してくださる
短期ボランティアの方(1月~)を募集しています。

ご興味ある方はこちらよりご応募ください!

それでは、本年9月からこのメルマガをお届けして
まいりましたが、2011年は今号で最後となります。

いつもお読みいただき、ありがとうございます。
来年もどうぞよろしくお願いいたします!

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【文責】 山内 悠太

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