プログラム

リーダーシップ育成プログラム

高校生がこれまでの自身の人生を振り返り、その経験をカタリ場プログラム形式で、後輩達の前で発表するプログラムです。自分を振り返り、経験を後輩たちに上手く伝わるよう、グループを組んで練習します。今まで知らなったクラスメイトの一面を知り、互いに受容することで生徒同士の関係性が変わります。また、高校生活の目標を立て、後輩達に宣言することで、表現やリーダーシップを身につけることも目指しています。

教育旅行プログラム 教育旅行プログラム
対象 高校1~3年生
時間 120分×3回(※1)
場所 教室(※2)
生徒数 20~40名程度(1クラス)
スタッフ 職員1名、大学生スタッフ4~5名程度
教科 総合的な学習の時間、オリエンテーション、その他(課外授業など)等
※1 他にも「50分×9コマ」や「8時間×1日」など、計8〜10時間程度でご都合に合わせてカスタマイズできます
※2 1クラスの場合は教室で実施しますが、1学年など多人数に実施する場合は体育館や視聴覚室などで実施いたします

主体性やリーダーシップを身につけてほしい

「学校行事やクラスでの活動に、主体性をもって取り組んでほしい」「自分自身の考えを、言語で表現する機会をつくりたい」このような先生方のニーズから生まれたのが、本プログラムです。

こんな先生方へおすすめ

自分の言葉で人生を振り返り、後輩に発表します

このプログラムでは、生徒(例:高2)が後輩(例:高1)に「カタリ場」を行います。授業を受ける生徒たちは、自分自身について振り返り、理解を深めながら後輩へのプレゼンテーションの準備をすると同時に、後輩を動機付けるためのコミュニケーションの練習をします。自分自身の言葉で高校生活や人生を振り返りながら、「だから将来、こんなことをしていきたい」と、自分の考えを言語で表現できるようにします。

【ステップ1】
自己理解ワーク

【ステップ1】自己理解ワーク

これまでの高校生活や人生を振り返るため、「人生グラフ」を作成します。また、後輩に「カタリ場」を行うときにそなえ、初対面で話す人とのコミュニケーションの取り方や、深い話を引き出すための練習をします。

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【ステップ2】
プレゼンテーション準備

【ステップ2】プレゼンテーション準備

ステップ1で作成した「自分グラフ」をもとに、「1年生の自分に伝えたいメッセージ」を考えます。プレゼンテーションで話すエピソードを抽出したうえで、「絵コンテ」に落とし込みながら、発表の練習をします。

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【ステップ3】
後輩への発表

【ステップ3】後輩への発表

先輩役となって、後輩に「カタリ場」を開催します。下級生と対話をしながら、「高校生活の悩み」や「進路への考え」などを引き出します。さらに、ステップ2で作成した「絵コンテ」をもとに、10~15分程度のプレゼンテーションをします。

授業で使っている教材

自分を振り返る「人生グラフ」記入例

自分を振り返る「人生グラフ」記入例

プレゼン用の「絵コンテ作成シート」

プレゼン用の「絵コンテ作成シート」

高校生自身がアウトプットすることで、さまざまな効果

授業を導入いただいた先生方からは「高校生自身がアウトプットすることで、自信を持つことができる」「これまでの人生を振り返るなかで、自分と向き合い過去の嫌なことをプラスに捉えられるようになる」「高校生活やこれからの目標を生き生きと語る先輩の姿を見て、後輩たちのモチベーションも上がる」など評価をいただいています。

授業を導入いただいた先生方の声

「プレゼンテーション力と論理的思考力が、鍛えられた」

青木 恒夫 先生

横浜市立横浜商業高校

授業を受けた2年生も1年生も、すごくいい目をしていました。2年生は、発表を作り込んだ達成感に満ち溢れていましたし、1年生も2年生の姿を見て「先輩すごいな!」と憧れを抱いた生徒もいたと思います。見ていた先生方も、全員口をそろえて「すごくいいね!」とこのプログラムを褒めてくれていたのは、やっぱり良かった証拠だと思います。2年生が3年生に進級してからのプレゼンテーションの授業では、人前で話すのを恥ずかしがらずに、今までとはがらっと変わって良い発表をしていました。「どの順番で話したら、最も劇的な効果が出るか?」を考えて発表を作り込むなかで、論理的思考力も磨かれたと感じています。

▶ 先生方の声を見る

授業を導入した先生の声

・2年生にとっては自信になったと思う。3年生になる前に自分自身を振り返り発表することで、受験に向けて前向きにスタートを切れたと思う。1年生は先輩たちの前向きに頑張る姿を見てか、学年がかわったからかわからないが、目つきがかわり前向きに授業に取り組むようになったと感じる。「ここで頑張ろう」という気持ちが生まれたのだと思います。(神奈川県高校教員)

・サンプリング作りを通して、自分を見つめなおし、相手に伝わるように動機づけする話までブラッシュアップするところがすごい。このコミュニケーション能力は社会に出ても必要なことだと思う。(東京都立高等専門学校教員)

「人生で難しい問題に直面しても、自分なりに積極的に解決していく」
19.1%増など、意識が変化

プログラムの前後に生徒にアンケートに答えてもらい、意識や行動の変化を定量的に測定しています。

アンケート事例:横浜市立横浜商業高等学校

高校2年生に本プログラムを実施して、最後に高校1年生にカタリ場を実施したときのアンケート結果です。

効果1:授業に参加した2年生の意識の変化

  • 「人生で難しい問題に直面しても、自分なりに積極的に解決していく」に「そう思う」と答えた生徒が、19.1%増加
  • 「私は価値のある人間だと思う」に「そう思う」と答えた生徒が、12.0%増加

効果2:2年生の発表を聞いた1年生の意識の変化

  • 「高校生活の過ごし方を変えようと思いますか?」に「とてもそう思う」と答えた生徒が17.6%増加
  • 「進路等について相談できる人はいますか?」に「学内の先輩」と答えた生徒が20.0%増加

授業を受けた生徒の感想

・「今までの自分が何をやって、何を学んだのか、決意した時の自分に立ち返ってみたりしたことで、その時と同じ気持ちになって再び決意できた。」(高校2年生)

・「過去の失敗を今くりかえしていることに気づいて、同じ後悔をしないように、自ら行動を起こすことができた。嫌なことが多い人生だけど、それでも捨てたものではないと感じることができた。」(高校2年生)

・「カタリバのおかげで自分を見つめなおして、もっと頑張ろうと思いました。これから行事も勉強もがんばって、すてきなYライフを送れるように頑張ります。」(高校1年生)

2016年度の実施校を、募集しています

「リーダーシップ育成」の授業は、2015年度に始まった新しいプログラムです。過去にカタリ場を導入いただいた高校を中心に、ご一緒いただける高校を募集しています。ご興味のある高校の先生からの、お問い合わせをお待ちしております。

導入テーマ例

「リーダーシップ」「ピアサポート」「ピアエデュケーション」「アクティブラーニング」「ファシリテーター」「AO入試対策」「自己理解」「自分の考えを自分の言葉で語る」「ストーリーテリング」

年間計画のなかでの活用例

高校生活を振り返り、3年生に向け覚悟を決める

2年生の3学期は、3年生になる直前で進路選択に向けて自覚が高まる時期。これまでの高校生活や人生を振り返り、残りの高校生活に主体的に臨めるようになるため、また進路選択への覚悟を高めるため、導入いただきました。

実施高校 横浜市立横浜商業高等学校
実施時期 2年生の3学期
実施授業枠 「総合的な学習」の時間
能力目標の主眼 自分自身が進みたい道を言語化できるようになる

【寄付募集中】高校生に「カタリ場」を届けるための費用が不足しています

生徒の将来のために「カタリ場」を導入したくても予算の問題で断念する学校も。1,000円で1人の生徒に授業を届けられます。高校生の未来を支えるため、応援のほどお願いいたします!

【学生の方へ】高校で出張授業を行う教育ボランティア募集中!

高校生と将来について考える授業「カタリ場」を届ける仲間を募集中です。教育現場で新しいチャレンジをしたい方、お待ちしています!