「憧れを見つけたことでがんばれた」母校の後輩たちに伝えた想い
二子石 龍さん (ごいしくん)
「高校2年生までは、ダンスやバイトばっかりだったけど
カタリバが来てくれて、進路のことを考えることができて、
早くに学校見学に行けたから、いま充実した学校生活を送れているんだ。
だから皆も、この機会をムダにせず、有効に活用してほしい!」
母校である高校でのカタリ場に参加したごいしくんが、
後輩たちに語りかけた言葉です。
ダンス部の部活とコンビニのバイトに明け暮れ、
「みんなと同じように進路を考え始めて、
でも、具体的には考えられてなかった。」というごいしくん。
高校2年生の11月、カタリ場という進路の授業があると聞いても、
「また偉い人が来て、長い話を聞くのかな・・」と
あまり乗り気ではなかったそうです。

高校時代のごいしくん
そんな印象も、授業が始まる前に体育館に入ると一変。
「音楽も流れてて、いつもと違うなと思ったら、
歳が近い大学生のお兄さん・お姉さんが愉快な感じで登場して!」
仲の良かった男子生徒たちと班をつくり、
そこで担当してくれた先輩にも、親身に話を聞いてもらい、
楽しみながら授業に入り込んでいきます。
お母さんが介護福祉士の仕事をしているという彼は、
「保育系の仕事に進もう」とボンヤリとは考えていました。
でも、大学や専門学校の違いもわからないし、
どう動いていけばいいのかわからない・・・
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そんなモヤモヤを抱えながら授業に参加するなかで、
「すごく熱い人だった」という先輩の話を聞き、
班の先輩にも親身に話を聞いてもらうなかで、
最後に2つの「約束」をします。
「ダンスとバイト、勉強を両立してがんばる」
「いろんな学校を見学にいってみる」
授業が終わった後、この約束を果たそうと、
保育系の学校をGoogleで検索。
Webサイトを見て「ここがいい!」と惹かれた専門学校があって、
オープンキャンパスに行ってみることに。
その学校のオープンキャンパスに何度も通うなかで志望を固め、
特待生の試験にも合格。晴れて保育系の専門学校に進学しました。

キャストとして母校で語るごいしくん
「大学や専門学校に入ったら、自分もカタリ場をやりたい!」
高校生の頃からそんな気持ちを抱いていたごいしくんに、
専門学校での2年目の秋、偶然が重なります。
母校でその後も実施されていたカタリ場に、
キャストとして参加することになったのです。
「先輩の話」を担当した、ごいしくん。
「カタリ場が今の、進路にどのようにつながったか?」を
母校の後輩たちに伝えたのが、冒頭のメッセージでした。
「高校の頃は、授業でも寝てしまっていた自分だけど、
この学校に行きたい!こんな先輩たちみたいになりたい!と
目標を決めてからは、頑張れた。目標をもつことが大事だよ。」
「実は、同じオープンキャンパスに、20回行ったんだ(笑)。
今やっているスクール・インストラクターの面接の情報も、
奨学金についても、そこで先輩たちから聞けた。
本当に行きたい学校があったら、何度も通ってみるのもいいよ。」

専門学校ではオープンキャンパススタッフに。
今、彼が専門学校で熱心に取り組んでいるのが、
オープンキャンパスの「スクール・インストラクター」です。
高校生の頃、週末に開かれていたオープンキャンパスに
何度も通い、そのスタッフをしていた在校生のインストラクターと
触れ合うなかで、「先輩たちと一緒に、こんな活動できたら楽しいな」
と思うようになったそうです。
「先輩たちが、親身になって聞いてくれるし、
一人で来た高校生にも、細かい気配りをしていたんです。
僕も、こんな先輩みたいになりたい!って。」
入学後には、難関と言われるインストラクターの選抜試験も
くぐり抜けて、今は週末に、来校する高校生たちを案内したり、
レクチャーをしたりしています。
「年齢が近い在校生の方が、先生より話しやすいので。
たくさんの後輩に、憧れられたり慕われたりできれば嬉しいし、
それに自分自身も楽しくて、成長する場になっているんです。」