【メルマガ】「おまえなんか、いらんわ」~傷あとから踏み出す“一歩”~

こんにちは、NPOカタリバ山内です。

寒い日が続くと、春が待ち遠しくなりますね。

4月8日。年末にお知らせしたとおり、子どもたちのための
チャリティラン「パラカップ」にカタリバも参加します。
http://www.paracup.info/


ボランティアの募集はキャンセル待ちになってしまいましたが、
ランナーはまだまだ募集中。

心地よい春風のなか、多摩川の河川敷にて、
子どもたちのための小さな一歩、踏み出してみませんか?


エントリーは以下よりお待ちしています。
http://www.paracup.info/information/entry.html



> > > > > > >


さて皆さん、「定時制」という言葉、
聞かれたことあると思います。

昼間は働くなどしている生徒さんが、夜間に通う
定時制の高校。そこでも、“カタリ場”は行われています


私たちが一般に思い浮かべる「高校」(全日制)と比べて、
生徒さんの悩みはさまざま、というケースも。

今回はその定時制の生徒さんの話を中心に、
大学生キャスト、「たっくん」に話を聞かせてもらいました。

(高校生との距離を近くするため、カタリバではニックネームで
 呼び合う習慣があります)






 ある県立高校の、夜間部での授業のことです。

 終了のチャイムも鳴った最後の最後に、ある生徒さんが、
 たっくんのもとに歩み寄ってきてくれました。

 少し前に、たっくんの“先輩の話”を聞いてくれた
 女子生徒さん。

 よく見ると、泣きはらした目をしていました。

「どうしたのだろう?」
 そう思いながら話しかけると返ってきたのが、

「私も同じこと言われたから、すごく気持ちわかりました」
 という答え。


 何のことだろう?さらに質問したたっくんが
 彼女から聞き出した「同じこと」とは、

「おまえなんか、いらんわ」
 というショッキングな言葉でした。






 “先輩の話”でたっくんが話したのは、
 大学に入学した頃の話

 高校時代は、「服装もダサくて、女の子からも人気がなくて」
 引きこもっていた、と控え目に言うたっくん。

 “リア充”になろうと決めていた大学生活。
 彼女もできて、テニス部にも入って、息の合った仲間と
 思いっきりキャンパスライフを楽しんでいました。

 でもやっぱり、体育会の部活と大学生活の両立は大変。

 「大切にしたいのは、彼女との時間」と
 悩んだ末に、部活をやめる決意を、慕っていた
 先輩に伝えました。そこで返ったきたのが、

 「おまえなんか、いらんわ」

 というショッキングな答えでした。






 「部活にいる間は、あんなに優しくしてくれて、
 “一緒にやろうよ”と言ってくれた先輩なのに、

 こんなにも態度が変わるのか・・」


 その後たっくんは、部活をやめてまで大事にした彼女にも
 フラれてしまいます。精神的に“どん底”になり、
 大学にも行けず、引きこもるようになったそうです。


 そんなときに出会ったのが、ある学生団体。
 
 弱い部分を見せても、受けいれてくれ、
 ありのままの自分を認めてくれる仲間たち。

 たっくんはようやく、立ち直ったといいます。






「その人だけに、こだわらなくてもいいんじゃないかな?
  大事にするべき人って、周りで他にもいるかもしれない」

 そんなメッセージを伝えたところ、
 話の後に泣き出す生徒さんも何人かいたそうです。

 友達との関係、家族との軋轢、恋人への想いなど、
 一人ひとりのシチュエーションに置き換えて、
 感極まってしまう生徒さんが多かったのでしょう。


 授業の最後に歩み寄ってきてくれた、
 冒頭の女子生徒さんもその一人。

 彼女も同じように、中学の頃にいじめを受けて、
 友達から、「おまえなんかいらない」と
 言われたそうです。







 話を聞きに行くまでは、お笑いのテレビや、「テニスの王子様」など
 軽い趣味の話も含めて盛り上がっていた彼女の班。

 たっくんの話を聞いた後、泣きながら戻ってきた彼女に、
 班の先輩が声をかけると打ち明けてくれたのが、
 いじめられた体験でした。


「自分がすべて否定されたように感じて、
 『自分なんか必要ない人間じゃないか』って

 つらくて死のうかなと思って、でも親のことを考えたら、
 そんなことも言えなくて・・・」


 1つの衝撃的な言葉がきっかけで、負の過去を思い出した彼女。

「すごくつらくて、やっぱりまだ引きずっていて、 
 でも、同じような過去を乗り越えて、
 今、前向きに生きている先輩がいるって勇気付けられて」






「つい彼女は、自分を否定することに慣れてしまっています」

 彼女を担当した班の先輩が、先生への引継ぎシートに残した言葉です。


 今は高校生活も楽しいし、
「昔は他人を信じられなかったけど、今では信じられる」

 つらい過去も「いい経験だった」と力強く話してくれたものの、
 アルバイトの面接に落ちるたびに
「私なんてダメだ・・・・」と思ってしまう彼女。


 バイトへの応募のため電話をかけるのも怖くなってしまった、
 という彼女が、班の先輩と一緒に立てた行動目標は、

 「アルバイトにもう一度、応募してみる」

 面接に落ちて否定されたり、結果聞いたりするのは怖いけど、
 一歩踏み出してみる。そんな決意を“約束”した彼女。

 ワークシートにも、「後悔せずに生きようと思った」
 「他人に流されず、自分の意思で生きようと思った」
 と力強く書いてくれました。

 




 「自分はダメな人間だと思う」 65.8%
 「自分は人並みの能力がない」  46.7%
 「自分が参加しても社会は変わらない」 68.3%

 高校生を対象としたアンケートで、このような結果が出ています
 (「中学生・高校生の生活と意識」財団法人日本青少年研究所 2009年2月より)


 いじめにあっていた人、昔やんちゃをしていた人、
 片親の人、学費を自分で稼いでいる人、・・・

 定時制の高校には、全日制高校にも増して、
 さまざまな生徒さんがいます。


「大事にしているのは、とにかく話を聴くこと」
 たっくんは言います。






 派手な服装をして、友達とキャッキャ話して、
 一見楽しそうにしていても、表面的な話だけでなく、
 マジメな話をできる友達は、意外に周りにはいない。
 
 かといって、先生や親にも相談できない・・

 そんなとき、「利害関係のない、身近な先輩という
 ポジションが機能している」のかもしれません。


 “自己肯定感”をもてずにいる高校生たち一人ひとりから、
 良いところを引き出し、言葉に出して認め、
 自信を持ってもらう。

 “カタリ場”の授業が、そんな機能も担えるようでありたい、
 とスタッフたちは日々、授業の現場に向かっています。




【募集】

  ~ あなたの1000円/月が、高校生10人の“未来”を変える ~

  たまたま入った学校、生まれ育った地域、小さな頃の家庭環境…
 私たちは、“環境”に大きな影響を受けて育ちます。

  教育の格差、機会の不平等・・・どんな環境にいる
  子どもたちでも、将来に向けて意志ある1歩を踏み出す
 “きっかけ”さえあれば、異なる未来を創れるはず。

  すべての高校生に“カタリ場”を届けるために。
  私たちの活動をご支援くださるサポーターを募集しています。

  <詳細・お申込> http://www.katariba.net/heart/





<編集後記>

前号にてお伝えした、「大槌臨学舎」の開校式。

無事に終了いたしました。応援のメッセージ、
ご寄付などいただいた皆さま、ありがとうございました。

臨学舎の開校、嬉しいことに日本経済新聞など
さまざまなメディアでも、取り上げていただきました
http://www.katariba.net/k-news/9595.html


現地はだいぶバタバタしてしまっていて、
まだ様子をお伝えできていないのが大変恐縮ですが、
レポートが出来次第、下記のTwitterやFacebookで
お伝えさせていただきます!

https://twitter.com/katariba
http://www.facebook.com/katariba



ちなみに、先週末には東京・東北の全職員、
学生リーダーの希望者が集まって、
四半期に一度の「全体会議」を行いました。

その様子も、↑のFacebookページにあげております。
よろしければ、ご覧ください!




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【発行元】特定非営利活動法人 NPOカタリバ
http://www.katariba.net/

【文責】 山内 悠太


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  あなたの月1000円で、10人の高校生に
  “未来を変える”教育機会を届けられます。
  http://www.katariba.net/donation/9314.html

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高校生へのキャリア学習プログラム「カタリ場」や、被災地の子どもたちための
放課後学校「コラボ・スクール」など、教育現場で起こっている事例を、
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 ・発行頻度:月2回程度
 ・配信者数:約5500名(2011年12月現在)
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配信を希望される方は、下記のフォームにメールアドレスを記入し、
送信ボタンを押してください。

【メルマガ】震災で家や塾を流された子どもたちに、学びの場を

こんにちは、NPOカタリバ山内です。

すっかり遅くなってしまいましたが、
新年明けましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします!


> > >


新年早々ですが、嬉しいご報告から。

カタリバは昨年夏から、被災地の放課後学校“コラボ・スクール”を
宮城県女川町で運営してきましたが、

その第2校目として、岩手県大槌町で「大槌臨学舎」
(おおつちりんがくしゃ)を本開校できることになりました。

<詳細> http://www.katariba.net/k-news/9516.html


ご支援・ご声援いただいている皆様に、改めて感謝申し上げます!



さて12月13日から仮開校して、一部授業を始めている臨学舎。


「はたして生徒さんは、来てくれるだろうか??」

不安に思いながら、準備を進めていた現地スタッフを
勇気付けてくれたのは、地元の保護者の方から
いただいた、あるメールでした。






 「私たち親は、子どもよりも、この日が来ることを
  待ち望んでおりました!」


 ↑の想いをつづってくれたのは、中学3年生の母親の方。

 夏から私たちが準備を進めていた教育支援の話を耳にされて、
 「今か今か!」と待っていてくださっていたらしいのです。

 「HPのナナメの関係、女川向学館も拝見し、
  羨ましくも感じていましたよ~」とも。


 12月に行った、中学3年生の保護者向け説明会には、
 大槌町全体の中3の生徒数が約140名というなか、
 総勢80名近い保護者の方々が来場されました。

 http://www.collabo-school.net/?p=1299


 入校を希望する保護者の方は、説明会や個別面談で、
 「女川の子どもたちのことをニュースで見ていて、
 うらやましかった」と口々におっしゃっていたそうです。






 私たちの予想以上に、ここまで沢山の地元の方々から、
 待ち望んでもらっていた臨学舎の開校。

 この背景には、大槌町のどんな状況があったのでしょうか?


 岩手県大槌町は、釜石市の隣にある三陸沿岸の町です。

 全人口12619人のうち、震災による死者・行方不明者は1307人。
 住居倒壊率は64.6%と被災地で3番目に高く、
 町庁舎も津波で崩壊するなど、震災で壊滅的な被害を受けました。


 仮設住宅内での勉強は集中しづらく、スペースの確保や
 学習机など子どもたちへの学習支援が必要。
 (「大槌町の教育状況調査」より)

 家庭の経済状況や交通機関の悪化により、
 進学をあきらめる生徒が出ることも予想されています。
 





 臨学舎の校舎がある「上町ふれあいセンター」の前も、
 住宅街が飲み込まれ、今は何もありません。


 「震災があったから、受験に失敗した」
 「夢をあきらめた」「志望校に行けなかった・・」
 
 そんな想いは抱いてほしくない、とまずは受験を控えた
 中学3年生に絞ってスタートした大槌臨学舎。
 

 仮開校を迎えた当日には、その上町ふれあいセンターの
 机が足りなくなるぐらい沢山の生徒が集まりました。
 
 「これまで勉強できなかった分を取り返したい」
 「ここで集中して勉強して、消防士になる夢を叶えたい」

 いろいろな思いを持って、年末年始も勉強に励んでいます。 

 http://www.collabo-school.net/?cat=8






 「生徒たちの心は確実に勉強、そして
  受験へと向き始めている手ごたえを感じます。」

 学習指導ボランティアの村上さんが、
 そんな力強い言葉とともに、子どもたちの様子を
 レポートしてくれたので、最後に紹介しますね。


> > >


 単語力の低さを改善するため、「満点取るまで帰れない」
 と実施した冬休み明けの単語テスト。

 ある中3の男の子は、最初は半分も点を取れず、
 やり直しをしても、満点が取れないまま
 帰りのバスの時間になってしまいました。


 「どうする?今日は帰る?」と声をかけたら、
 「残ってやります」と一言。

 英語は苦手、自覚していて、英語の授業になると
 途端に集中力が下がっていた彼も、
 この日は、都合6時間も単語の勉強をし続けたところ、
 最終的には9割まで点が取れるように。

「明日も、自習室に来ます」と帰っていきました。
これまで自習室に来たことは一度もなかったのに、です。






 単語テストに大苦戦した女の子が、もう1人。

 最初は半分も点を取れなかったけど、ひたすら
 単語の書き取りを続けて、最後にはほぼ満点が
 取れるようになりました。

 お母さんが迎えに来たので渋々席を立ちましたが、
 「満点取って帰りたかった」とポツリ。

 それでも、数時間の勉強で得点が一気に上がったことで、
 「勉強時間を増やせばできるようになる」という手応えは
 つかんだ様子。今後の追い上げが楽しみです。



> > >



 大槌臨学舎では、本開校を記念して
 1月23日に開校式も行います

 http://www.katariba.net/wordpress/wp-content/uploads/2012/01/120118pressrelease_j.pdf


 生徒たちの、将来への「約束」(決意表明)の宣言も
 行われるそうで、楽しみです。


 高校受験まで、あと2ヶ月を切りました。
 

 宮城県女川町、そして岩手県大槌町で勉強に励む子どもたちを、
 ぜひ皆さんも温かくお見守りいただければ幸いです!



【寄付のご案内】

 震災で家や塾を流され、勉強する場所を奪われた
 子どもたちのために、被災地の放課後学校
 「コラボ・スクール」を運営しています。

 寒い中、受験に向け勉強を頑張る子どもたちを、
 応援お願いいたします。

  <詳細・ご寄付> http://www.katariba.net/collabo/





<編集後記>


 冒頭で紹介したお母様からは、↓の嬉しい言葉もいただきました!

 「震災以来、全国のみなさまにたくさん助けていただき感謝の毎日です。
  いつか私も子どもも、どなたかの力になれるよう…
  ペイフォワードして行きたいと思っています。」


 コラボ・スクールは、“寄付”によって成り立っている学校です。

 大槌臨学舎の設立にあたってご支援いただいた
 バンクオブアメリカ・メリルリンチ様(Give2Asia財団様)、
 新日本有限責任監査法人様はじめ、ご支援いただいた皆様、

 そしてNPOカタリバやハタチ基金にご寄付いただいた皆様に
 改めて御礼申し上げます!





■ 被災地ボランティアのご案内 ■


 「女川向学館」「大槌臨学舎」では、受験を控えた中学3年生に
 学習支援を行う短期ボランティア(2月~3月)を募集しています。

 将来教員を目指している方、被災地での新しい教育の取組に
 関わりたい方はぜひご応募ください。

 < 詳細・お申し込み >
  http://www.collabo-school.net/?page_id=1318


■ 講演のご案内 ■


 カタリバ職員の山崎菜々美が、2月4日(土)に
 十文字学園女子大学で講演をいたします。

 『若者の「つながり」をつくるNPOカタリバの10年
  -学校に社会をとどける活動とは- 高校・大学編』

 高校・大学の教員、キャリア・進路指導関連の方など、
 どうぞご参加ください。

 < 詳細・お申し込み >
  http://www.katariba.net/k-event/event-sj/9475.html



■ 1日ボランティア@東京のお誘い ■


 カタリバも共催団体となったチャリティーラン「PARACUP」では、
 当日運営を手伝ってくださる方を募集しています。

 子どもたちを支援するため、“給水”や“応援”などで
 楽しみながら、1日ボランティアをしませんか?

 4/8(日)@多摩川河川敷、ご都合つく方はぜひご登録ください!

 < 詳細 >
  http://www.paracup.info/information/volunteer02.html
 < お申し込み >
  http://www.sportsentry.ne.jp/event.php?tid=28788





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【メルマガ】「大学決まりました!」嬉しい報告が届きました

※12月27日に配信したメルマガを転載いたします

こんばんは、NPOカタリバ山内です。

あっという間にクリスマス、そして年の瀬ですね。
今年最後のメルマガをお届けいたします。



今回話を聞いたのは、高校生との「カタリ場」を担当する
学生職員の横山雄斗。(キャストネーム:てっぺい)


「嬉しい報告があったんです」と見せてくれたのは、
授業を受けた高校生と大学生が交流する、
インターネット上の掲示板の書き込みでした。


「三年生になって
  大学も決まりました(⌒▽⌒)

  児童学科に進むことにしました!
  これで無事保育士の卵です(=^x^=)

  あのときいろいろ話聞いてくれて
  ほんとにありがとうございました!」


そんな嬉しい報告をくれたのは、
2年前に「カタリ場」を受けた生徒さん。

てっぺいさんが担当した班の、当時1年生の女の子でした。






 2年前。体育館でてっぺいさんと班を組んだのは、女の子6人

 元気な子たちで、初めは仲良くなるために、
 テレビ番組や恋愛のことなど、たわいもない話で
 盛り上がっていました。

 徐々に進路の話も聞いていくと、生徒さんの多くは、
 なんとなく「大学には行きたいな」と思っていて、

 でも、「何がやりたいか?」やそのために
 「どうすればよいか?」は明確になっていない様子。


 高校生活の“今”が楽しくて、
 でも、“未来”の大学生活にはリアリティがない・・。

 そんな彼女たちが、大学について自分から質問してくれる
 ようになったのは、てっぺいさんによる「先輩の話」を
 聞いてからでした。






 「大学受験、失敗しました!!」

 そんな言葉から語りかける彼の話はというと、

 > > >

 中学生までは勉強を頑張っていたてっぺいさん。

 でも高校に入ってからは、バレーボール部の部活や
 文化祭の準備に熱中して、勉強はなおざりに。

 高校は「自主自立」を重視した自由な校風。

 逆にいえば、自分がやらなければ、何も始まらない・・・

 それに気づくのが遅くて、部活や行事など
 「ノホホンと楽しいことだけをした3年間」
 だったそうです。






 「やればできた・・・
  せめて、やって失敗したらまだよかったのに・・・」

 高校生活は普通に楽しくて、だから“やりたいこと”
 だけをやってたら、“やるべきこと”、
 意味のあることに時間を使えてなかった。


 大学受験がうまくいかず、志望していなかった大学に入学。

 周りの大学生と自分を比べて、少し卑屈な気持ちにさえ
 なっていたとき、てっぺいさんが出会ったのが、
 カタリバでした。






 一部の大学では、初年次教育として取り入れて
 いただいているカタリ場の授業。

 1年生のときにその授業を受けたてっぺいさんは、
 親しそうに話してくる大学生を、「リア充な感じ・・」と
 敬遠気味に見ている気持ちもあったそうです。

 ところが、今度は友達に誘われて、大学生スタッフとして
 高校でのカタリ場にも参加するようになると、
 その印象が変化しました。


「元々“できる人”が授業を企画しているのかな、
  と思ってたけど、そうではなかった。
  普通の大学生が、めちゃくちゃ苦労して現場をつくっていた」


 その“熱”に引き寄せられ、授業をつくる側に
 加わるように。そこでわかったのが、
 「本気で何かをやることの大事さ」と言います。






 楽しかった高校時代、受験の失敗、大学でやっていること。

 実体験を話した後、締めくくりに生徒さんに伝えたのが、


「『できるかわからない』『やって何か変わるの?』
  じゃなくて、まずはやってみればいいんじゃないかな。

  今カタリバをやってて、お金は稼げないし、時間もないけど
  『失敗したなぁ』って何もしてなかったときより、
  確実に楽しい。

  いろんな人と会えたし、こうしてここで、皆にも会えてるし。
  がんばればできるから!」


 そんなてっぺいさんの話を聞いて、「進路」への漠然とした
 不安をだんだんと話してくれたのが、冒頭で紹介した
 女子生徒さんでした。






 「いろいろなことを体験したい!」と総合高校に入ったけど、
 3年間続く日常は、教室での座学。

 何をしたらいいかもわからないし、身近にいないから、
 「大学生になる」というイメージも湧かない。

 そんな彼女も、「まず動き出そう!」と、
 “行きたい大学について調べること”、そして、
 “オープンキャンパスに行くこと”を約束してくれました。


 授業の後も、インターネット上の掲示板で、
 テストの結果を報告してくれたり、
 勉強の仕方を相談してくれたりしていた彼女に、
 てっぺいさんは勉強のやり方を教え、励まし続けていました。

 そんな末に届いたのが、冒頭で紹介した
 「合格!」の嬉しいお知らせでした。



> > >


 授業の別れ際に彼女が言ってくれたのは、
 「私も大学生になったら、カタリバに行きたいな」
 という言葉。

 「今の自分でも、何かをすれば変わるかも!」
 「やりたいと思ったら、自分で動けばできるよ!」

 そんな気づきを後輩にも伝えたいと話してくれました。


> > > > >


 てっぺいさんのように、自分がカタリ場を受けて
 一歩を踏み出す。「今度は自分が!」と高校生に伝える。

 それを受けた高校生がまた大学生になって
 後輩たちに自分の体験を伝える…

 そんな循環が生まれていったら、素敵ですね。


 この動機付けの“ループ”がどんどん広がっていけば、
 日本の“温度”は、もっともっと上がるはず!と
 想像しながら、テンションが上がってしまいました。。

 以上、年末のお忙しいなか失礼いたしました!



【募集】

  あなたの1000円/月が、高校生10人の“未来”を変える

  若年層の“教育機会の格差”をなくすために、
  活動をご支援くださるサポーターを募集しています。

  <詳細・お申込> はこちらから




<編集後記>


クリスマスは東京でも氷点下に。
めっきり寒くなりましたね。

東京よりもっと寒い東北地方では、それでも元気に
子どもたちが勉強に取り組んでいます。

前回ご紹介した宮城県の「女川向学館」に加えて、
岩手県でも第2校目「大槌臨学舎」が、12月中旬に仮開校しました。

そんな東北の地で、子どもたちの学習を支援してくださる
短期ボランティアの方(1月~)を募集しています。

ご興味ある方はこちらよりご応募ください!


それでは、本年9月からこのメルマガをお届けして
まいりましたが、2011年は今号で最後となります。

いつもお読みいただき、ありがとうございます。
来年もどうぞよろしくお願いいたします!





【お知らせ】

 NPOカタリバのFacebookページができました!
<Facebook>

これから徐々に更新していきますので、ぜひ「いいね!」ボタンをクリックしてみてください!
また、Twitterでも最新の情報をお届けしていますので、こちらもぜひフォローをお願いします。
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【採用情報】

 NPOカタリバでは、一緒に働いていただける方を募集しています。

 ○大学生の方へ

 ・新卒採用(東北)

 ・インターン生(東京・東北)
  

○社会人の方へ

 ・中途採用(東京)
 ・中途採用(東北)
 ・パート・アルバイト(総務スタッフ@東京)

 ○その他

 ・ボランティア(東北)
 ・ライティング、デザイン、Web構築
  →お仕事委託できる方を探しています(pr-fr@katariba.net まで)




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【発行元】特定非営利活動法人 NPOカタリバ

【文責】 山内 悠太


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  “未来を変える”教育機会を届けられます。


※本メールは、NPOカタリバのメルマガにご登録いただいた方、
 会員の皆様、職員と名刺交換させて頂いた方にお送りしています。

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【メルマガ】「親からの期待に応えたい・・」進学校の生徒さんの学部選び

※12月8日に配信したメルマガを転載いたします


こんにちは、NPOカタリバ山内です。

前号でお送りしたメール「被災地の受験生の冬」には
読者の皆様から、大変たくさんのご返信をいただきました。

改めて、ありがとうございました!

なかには、メールを転送いただいたり、
Facebookで紹介されたり、ご自身のブログで紹介くださった方も。
嬉しかったです!


> > > > > > >


前号でお伝えした被災地の放課後学校「コラボ・スクール」
に代わり今号では、NPOカタリバが10年間取り組んできた活動、
高校生との“カタリ場”の様子をお伝えします。


今回話を聞かせてもらったのは、大学生キャスト
(ボランティア)として活躍する女性。

カタリ場では、高校生との心理的距離を近づけるため、
“あだ名”で呼び合っていますが、
キャストネーム“うっきー”さんです。






 ある普通科の進学校で、“進路”をテーマ行われた授業。

 うっきーさんが担当したのは、男子1人、女子2人の
 合計3人のグループでした。

 進学校ということで、3人とも目指すのは大学進学。

 ・1人目の男の子は、医学部に。
 ・2人目の女の子は、薬学部に。
 ・3人目の女の子も、学部は決まってないものの国立の大学に、

 受験を希望していました。


 一見、はっきりと進路が定まっている3人。

 ところが、3人の大学受験への期待や不安を少しずつ
 話してもらいながらわかったのは、

 3人とも「親からの期待」を大きく背負って、
 受験に臨もうとしていることでした。






 1人目の医学部を目指す男の子。

 お医者さんの家庭に生まれて、
 「将来は開業医になる」とはっきり決めて、
 勉強に打ち込んでいます。


 2人目の女の子は、薬学部を志望。

 薬剤師のお母さんに薦められて、
 理系クラスに入っています。


 3人目の女の子は、国立大学を目指しているものの、
 何をやりたいのかはわからない。

 でも、「大学には行ってほしい」という親御さんの希望で
「とりあえず大学には行かなきゃ!…」と思っていました。






 「何を基準に進路を選んでいくのか?」

 掘り下げて一緒に考えていくと、あいまいな答えも・・・

 3人とも共通して抱えていたのは、
 「親や家の期待に応えたい」

 そんな気持ちでした。


 これを聞いたうっきーさんは、
 自分の高校時代の経験と重なったそうです。 


> > > > > > >


 高校では陸上部。

 インターハイに出るほどの選手だった彼女は、
 大学でも陸上を続けるために、推薦で
 専門種目の監督がいた大学に進みました。






 ところが大学に入ってから、怪我で陸上を断念。

 陸上のこと以外は考えずに、入った大学だから
 部活をやめてからは、やりたいこともない・・・

 本当は、体育の先生になりたかったのに、
 進んだ学部は、社会学科の史学科。

 興味があるわけでもないし、やめた後は
 代わりに熱中できるものもなく、
 「ぼーっとした大学生活」を送っていたそうです。


 陸上で大学を選んだうえで一番大きかったのは、
 お母さんから「大学でも陸上やりたいんでしょ」
 と言ってもらったこと。

 「お母さんの期待に応えたい!」

 そんな気持ちが、うっきーさんの進路選びの
 一番の動機でした。






 「別にそれで選んだからって
  私も100%後悔してるわけじゃないんだ。

  でも、進路を最後に決めるのは、もちろん自分。
  誰も責任をとってくれないからね。」


 そんなメッセージを伝えたところ、
 特に響いたのは、2人目の理系学部を目指している女の子。

 薬剤師のお母さんに薦められて、薬学部に向けた勉強を
 しているものの、ワークシートに書いてくれた
 「進路への期待度/不安度」は「不安」が100%。

 その理由は、「自分がやりたいことじゃないから」
 

 「じゃあ、他に興味あることはあるの?」

 そう問いかけると、返ってきたのは意外にも
 「歴史が好き!」という答えでした。






 そのなかでも特に好きなのが、「戦国時代」。

 「文系の学部に進んでもっと勉強できたらなぁ」と思いつつ、

 先生にも理系を薦められて、“文転”はできないんだと
 自分の気持ちにフタをしていたところでした。


 「進路は、自分の考えで選ぶのが一番良いと思えた」
 と書いていた彼女。


 「結局やりたいことで選びたい。
  でも、歴史にまだどっぷり浸かったわけじゃないから・・」

 まずは「歴史を勉強する時間をつくる」と
 “約束”をたててくれました。






 一方、1人目の医学部志望の男の子は、
 これからの目標を再確認した様子。

 「町の人に愛される医院を開業したい」という夢が、
 親の希望だけでなく、自分でも本当にやりたいことなんだ!と
 これから受験勉強に励むのを約束してくれました。



 そんな会話を聞いていて、うらやましくなったのは、
 希望の学部が決まっていない、3人目の女の子。

 ご両親から「とにかく国立に行ってほしい」と言われながら、
 勉強に身が入らず、なんとなくメールしたりPC見たり・・・






 「私も、やりたいことを見つけたい!」


 そう話してくれて、授業が終わってからも、
 インターネット上の掲示板に書き込みしてくれた彼女に、
 うっきーさんが伝えたのは、


 「もっともっといろんな世界に触れて、いろんな人と話して、
  どんどん成長してってほしいな♪私も、只今成長中やし。

  やりたいことは、変わってもいいんよ!
  とりあえずやってみる!みたいなんでもえんちゃう?」


> > > > > > >



 もちろん、“やりたいこと”だけで進路を選ぶのには
 リスクもあります。

 親御さんが熱心に考えられた進路にも、
 生徒さんの将来にとって合理性があるでしょう。

 それらを否定するような授業を、私たちは行いません。


 ですが、進路選びにあたってとりわけ大事なのが“主体性”

 そう考える私たちは、高校生一人ひとりが
 意思ある進路を選び、納得できるキャリアを送れるよう、

 生徒さんたちが将来を考える“きっかけ”を運び、
 行動へと“1歩踏み出す”のを応援していきます。





【募集】

 あなたの1000円/月が、高校生10人の“未来”を変える

  NPOカタリバでは、日本の若者への教育活動を
  ご支援いただけるサポーターを募集しています。

  <詳細・お申込はこちらから>





<編集後記>


先週末に行われた、福岡国際マラソン。

日本人トップ3位の川内選手の活躍、
素晴らしかったですね。

県立高校に勤める一般ランナーの、歯を食いしばった走りに、
勇気をもらった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

(私は、今週張り切ってジムに体験入会に行ってしまいました。)



そんなマラソン。マラソンの大会に、
カタリバも「共催」という形で参加します。

世界の子どもたちを支援するための
チャリティーマラソン大会、「PARACUP(パラカップ)」

この収益の一部で、カタリバも支援いただけることになりました。


2012年4月8日、多摩川河川敷で行われるこの大会、
皆さんも一緒に走りませんか?(5km~ハーフマラソン)

合わせて、大会運営を支えてくださる当日ボランティア、
大会の企画・運営スタッフも募集しています。

パラカップ 詳細・お申込はこちらから




【採用情報】

 NPOカタリバでは、一緒に働いていただける方を募集しています。

 ○大学生の方へ

 ・新卒採用(東北)
 ・学生職員(説明会@東京)

 ・インターン生(東京・東北)
  
 ○社会人の方へ

 ・中途採用(東京)
 ・中途採用(東北)
 ・パート・アルバイト(総務スタッフ@東京)

 ○その他

 ・ボランティア(東北)
 ・ライティング、デザイン、Web構築
  →お仕事委託できる方を探しています(pr-fr@katariba.net まで)




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【発行元】特定非営利活動法人 NPOカタリバ
http://sfml.jp/?c=26947&o=00Q10000005gcR9EAI&v=a6891aa6

【文責】 山内 悠太


 - サポーターとしてのご支援ください -

  あなたの月1000円で、10人の高校生に
  “未来を変える”教育機会を届けられます。
  http://sfml.jp/?c=26948&o=00Q10000005gcR9EAI&v=4e1dde07


※本メールは、NPOカタリバのメルマガにご登録いただいた方、
 会員の皆様、職員と名刺交換させて頂いた方にお送りしています。
 配信解除は、以下よりお願いいたします。

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【メルマガ】被災地の受験生たちの冬

※11月22日に配信したメルマガを記載させていただきます



こんにちは、NPOカタリバ山内です。

すっかり冬に一足突っ込んでしまったようで、
だんだんと朝夕の冷え込みが厳しくなっていますね。


カタリバでは、宮城県女川町で“被災地の放課後学校”
女川向学館/コラボ・スクールを今年7月に開校しましたが、
こちらの冬はもっと寒いそうです。

現地スタッフによると、「朝、窓を開けると、一面霜で真っ白」
生徒たちは、上着を着込み、膝掛けをして、
ホッカイロを手にしながら授業を受けています。



さて、先月に私も初めてこの女川町に行ってまいりました。

今回のメルマガでは、そこで会った子どもたちの様子を
レポートしますね。



【女川向学館については、こちらの映像をご覧ください】

「学びたい子どもたちに、学びの場を。」 (約1分)
 http://www.collabo-school.net/?page_id=803






 すっかり日も暮れた18時から始まった、中学生の授業。

 英語や数学など、学年に分かれてスクール形式の講義が
 進むなか、平行して行われるのが個別指導です。

 私は、中学3年生の女の子の個別指導を
 担当させてもらいました。


 その日のテーマは“平方完成”。

  y=x2-4x+3

 上のような練習問題を解くなかで、分からなかった箇所を
 教えながら、一緒にテキストを進めていきました。


 あと半年を切った高校受験に向けて、熱心に机に向かう彼女。

 つまづきながらも、時折「分かった!」と嬉しそうな
 顔を見せてくれたのが心に残っています。






 彼女は決して、「勉強ができる」生徒ではありません。

 集団での授業にはついていけず、
 この個別指導クラスで補修を受けているくらい。

 それなのに翌日、文化祭があった土曜日。

 びっくりしたのは、ヘトヘトのはずのこの日も
 自習室に来て、勉強していたことです。


 彼女は受験生。追い込みに入るこの時期、
 勉強に熱が入るのも当たり前かもしれません。

 でも、この女川向学館に2日間いて、
 生徒たちの熱心な学習ぶりから感じられた、
 この「勉強したい」という気持ち。

 その背後には、「勉強したくてもできなかった」
 体験があったのかな、と思いました。 






 沿岸部の建物の多くが津波に流された女川町。

 もちろん、震災直後は勉強などできる状況では
 ありませんでした。

 避難所暮らしを強いられた子どもたちも多くいましたし、
 学校も3月中は休校。

 津波で流されなかった家でも、
 「子どもは、水の配給車がこないかを見張って、水を汲む役割」
 など日々の生活で精一杯だったそうです。


 震災前に、中学生の平均で1日96分は
 学校外での学習時間(平日)をとれていましたが、
 4月には、57分と半分近くに落ち込みました。






 中学3年生にとって、夏は受験の天王山。

 被害の激しかった地域も、軽かった地域も関係なく
 受験競争は訪れます。


 「震災があったから、夢をあきらめた」
 「志望校に行けなかった」

 このような想いは絶対抱いてほしくない!と
 私たちが立ち上げたのが、コラボ・スクールです


 開校後の8月には、学校外学習の時間は2時間35分と、
 震災直後の約3倍にアップ。

 「学んだことを無駄にしないように毎日がんばります。」
 「いつになるかわかりませんが、何かの形で恩返しできたらと思います。」

 といった声とともに、83%の生徒が「今後も通いたい」と
 答えてくれるなど、私たちは手ごたえを感じています。






 最終日、女川第一中学校の文化祭を
 見学させてもらいました。

 英語での弁論を行った生徒さんのスピーチが
 印象に残ったので、最後に紹介させてもらいますね。
 (※英語なので、訳の正確さはご容赦ください!)


 > > >

「私は小さな頃から、お花屋さんになりたいと思っていました。

  大好きだったおばあちゃんが、お花が好きだったからです。
 図鑑を見たり、本を読んだりしながら、花についてたくさん調べました。


 去年、夢だったお花屋さんで3日間の職場体験をしました。

 思っていたようなキレイな仕事だけではない、汚いこと、
 辛いこともたくさんあることがわかりました。

 だけどお店の人は、お客さんに笑って対応していました。
 自分だけ笑顔で仕事をできていないことに気づきました。」






「3月11日。おばあちゃんは津波で亡くなりました。

 とても悲しい気持ちでいっぱいです。

 でも、おばあちゃんがいなくなった今だからこそ、
 お花屋さんになって、お花が何もなくなった女川を
 花でいっぱいの女川にしたいと思っています。

 震災で何もなくなったけど、お葬式に行く大人たちが、
 『せめてお花だけでも』と、お花を持っていく姿をよく見ます。

 お花の力はすごい。寂しい仏壇も華やかになります。

 女川町にもう一度花を咲かせたいと思って、
 震災後、花の種を植える活動をしています。
 これからも頑張りたいです。」


 > > >



 秋の文化祭が終わり、3年生は本格的な受験モードに。

 冬が深まるにつれて、女川町は朝夕の冷え込みが
 厳しくなっていますが、子どもたちは熱をもって勉強に励んでいます。

 現地のスタッフたち、ボランティアに訪れる方々たちが、
 彼らを精一杯サポートしています。





【募集】ストーブ灯油寄付


 東北の寒い冬も、暖かい教室で学べるように。

 年末までストーブ灯油のための寄付を募集しています。

 震災後、初めて迎える冬。

 中学3年生にとっては勝負のこの時期、
 子どもたちが 集中して勉強に打ち込めるように。

 ぜひ、ご支援をお願いいたします。


 [お申し込み] http://www.collabo-school.net/?page_id=1010





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【発行元】特定非営利活動法人 NPOカタリバ
http://www.katariba.net/

【文責】 山内 悠太


 - サポーターとしてのご支援ください -

  あなたからの月1000円で、10人の高校生に
  カタリバの授業を届けられます。
  http://www.katariba.net/heart/


※本メールは、NPOカタリバのメルマガにご登録いただいた方、
 会員の皆様、職員と名刺交換させて頂いた方にお送りしています。
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【メルマガ】生徒さんの“主体性”を引き出した、ある1つのキーワード

※11月1日に配信したメルマガを記載させていただきます


※本メールは、NPOカタリバのメルマガにご登録いただいた方、
 会員の皆様、職員と名刺交換させて頂いた方にお送りしています。



こんにちは、NPOカタリバの山内です。

いきなりですが、カタリバの活動に参加されたことがある方は、
「カタリバって何をしているの?」と聞かれたとき、
どんな説明をしていますか?


「大学生が高校を訪ねて、進路のこととか、
 高校時代の悩みとか語って・・・」

私の場合、こんな風に友達に話しつつも、
ピンときてもらえないこともあり、
すっきりしない想いをかかえておりました。。


そこで・・・

・私たちは、どんな社会的課題に取り組んでいるか?
・具体的に何をしていて、どんなビジョンを目指しているのか?
・そのために、何が必要なのか?

改めて整理したWebページを作ってみました。
よろしければご覧になってください!


【カタリバの想い】
 http://bit.ly/utRtU4


(そして、社会人の皆様、ご共感いただけましたら、
 ぜひご支援をお願いいたします!)







 カタリバの授業を受けた高校生の“変化”。

 大学生と話をするなかで、彼らが“進路”や“仕事”について、
 どんなことを考え、行動へとつながったか?を今号でもお伝えします。


 お話を伺ったのが、大学3年生のまりこさん。
 (※本人の希望により仮名)。


 彼女が担当した、一見“不思議少女”タイプの高校生。

 初めは淡々と話していたそのこが、
 ふとしたきっかけで、表情を活き活きさせながら、
 “好きなこと”を語ってくれるようになった、その瞬間。

 そのときにキーワードになったあるひと言とは?
 どうぞご覧ください。






 1学期の期末テストが終わり、夏休みの直前。

 最高気温が30度を超えるなか、
 蒸し暑い体育館で行われた授業でした。


 まりこさんが担当した7人の高校生のなかで、
 一番印象に残っているのが、ある無口な女の子でした。


 決して話を聞いてくれないわけでも、
 イヤな顔をするわけでもないけれど、
 積極的には答えてくれない。


 「将来やりたいこととかあるの?」と
 聞いて返ってきたのが、

 「いや、そんなにやりたいことないんですよね」
 「まっ、選択肢としてこんなのがありますかね」といった、
 とらえどころのない答え。






 普段は部活も入ってないし、いつも一緒にいるのも
 決まった友達みたい。

 「勉強もツライし・・・」と語る彼女に対して、
 「不思議な生徒さんだな」
 「もしかして、あんまり人に興味がないのかな?」
 とまりこさんは思っていたそうです。


 そんななか、仕事についての考えを引き出そうと、
 ワークシートを使った会話(「チェッキング」)を開始。

 B4のシートの真ん中に、自分の名前を丸囲みで書いて、
 そこから放射線状に広げた3つの空欄に、
 “興味のある仕事”を書いてもらったところ・・・

 「就職(事務はイヤ)」「ディスプレイデザイナー」の
 2つまでは埋まりました。

 でも、興味がないわけじゃないけど、
 そこまでやりたいことはない、という感じ。

  
 そんなやりとりの後、最後に出てきたキーワードが、
 「裏方の仕事」でした。






 スーパーのバイトをしている彼女。

 在庫を整理したり、シールを貼ったりの作業が好き。


 「それって、どんなところが楽しいんだろう?」

 「他の仕事にも当てはまることはないかな?」と
 掘り下げて聞いてみると、
 しばらく考えた後に答えてくれたのが・・・

 「自分の用意したものや考えたこと、
  作業したものがオモテに出るのが楽しいし、
  そういう作業が好きだから」


 淡々と話していた彼女が、
 これを答えてくれているときは、表情が活き活きと・・!

 仕事なんて「何でもいいんです」と無関心だった彼女が、
 主体的に考えるようになったキーワードが、
 意外にも、「裏方」だったのです。




―――――――― ▼教育関係者の方、注目のイベント ▼――――――――


 ▼11/14(月)カタリバ大学 第37講
 「奨学金後進国ニッポン」 http://bit.ly/mPVqmA
  林恵子様(NPO法人ブリッジフォースマイル)
  渡井さゆり様(NPO法人日向ぼっこ)
  寺脇研さん(京都造形芸術大学芸術学部教授)


――――――――――――――――――――――――――――――――――




 彼女は、服が好きで服飾科が入ったものの、
 卒業後の“夢”となるとまだボンヤリ。

 
 ワークシートに残っていたメモは、
 「現実で精一杯だから」「迷っているから」「難しいから」 ・・


 そんな胸のうちを明かしてくれた後、彼女が聞いたのが、
 ミュージカルに打ち込む先輩の話。

 友達に誘われてたまたま見に行った舞台。

 「それを見たときから、ミュージカルの魅力に圧倒され、
  人生が変わってしまった」という話でした。


 その先輩からの一番のメッセージが、
 「原点を振り返る」こと。

 「つらいことがあっても、原点を思い出せば
  乗り越えられるよ」

 この一言に、熱を受けたそうです。





 「じゃあ、自分の原点は何だろう?」

 「服が好きで、作ってみたかったし、普通科よりも、
  視野が広がっていいかなと思ったからです」

 と服飾科に入った原点を書き込んでくれた彼女。


 さらに考えを掘り下げていって・・・

 どうして服が好きなんだろう?

 「お店などで見ているだけで、楽しいから」
 「好きなデザインで作れるから」と書いたものの、

 でも、なんか違うな?そこまで服が好きじゃないのかも。
 私は何をやりたいんだろう?
 

 そこまで熱が入ってない自分に気づいたそうです。






 この授業で彼女は、「何がやりたいか?」は結局
 はっきりわからなったし、逆にわからないことの方が
 大きくなったのかもしれません。


 でも、「将来が不安」「迷っている」「勉強がツライ」と
 こぼしていた彼女が、前向きに将来を考える時間に
 なったことは事実。


 “やりたいことがわからない”という自分を素直に受け止めて、
 「オープンキャンパスに行ってみる」という
 行動を約束してくれました!


 「好きなものや、好きなことは行動につながるので、
  そういう気持ちを大切にしたい」


 そう書いてくれた彼女が踏み出した一歩、
 私たちは応援しています!





<編集後記>

先々週末、東北の被災地に行ってまいりました。

宮城県女川町にある女川向学館。
カタリバが運営している放課後の学校です。

今も残る瓦礫の山にショックを受けたり、
一生懸命勉強する子どもたちから元気をもらったりと、
そのときの様子は、このメルマガでもお伝えできればと思いますが、


この学校の子どもたちや先生の様子が、
1分間の動画になっています。どうぞご覧ください!


【学びたい子どもたちに、学びの場を。】 ほか
 http://bit.ly/ojHveK





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【発行元】特定非営利活動法人 NPOカタリバ
http://www.katariba.net/

【文責】 山内 悠太


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  カタリバの授業を届けられます。
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 会員の皆様、職員と名刺交換させて頂いた方にお送りしています。
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