【キャストインタビュー】等身大の自分で相手と向き合うからこそ、見えてくること

2016.1.24 事例紹介

2012年の冬の期間、カタリバでは珍しい2児のママさんキャストとして活躍したあみちえ(橋本知枝)さん。今回は初めて、大学生ではない立場からの「カタリバ」についてインタビューさせていただきました。カタリバに来る前は、「専業主婦である自分は社会とのつながりなんてない」そんな風に感じていたあみちえさん。カタリ場の授業だけにとどまらない「ナナメの関係」があみちえさんにもたらした変化を知っていただけたらと思います。

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◆「ナナメの関係」ってなんだろう

カタリバの説明会に参加しようと思ったとき、当時の私は幼稚園の年中の娘と1歳の息子を子育て中の専業主婦で、何か新しいことを始めたいなぁと漠然と思っているときでした。そんな時に新聞でカタリバのことが載っていて、「ナナメの関係」という言葉がとても記憶に残っていました。私の子育てをしていた地域ではコミュニケーションが希薄で、若いママさんに年配の女性が話しかけて煙たがられていて、なんとかならないものかと思っていた時に、たまたま新聞で目にした言葉だったんです。何かのヒントになればと思い、説明会へ申し込みをしました。

◆「大人」であり、「当事者」である自分

カタリバのキャストは大学生が多数を占めています。それでも私自身、これまで何か特別なことをやってきたわけではないし、「少し早く生まれただけで彼らと大きく違っているところなんてない」、カタリバに来るまではそんな風に思っていました。
実際にカタリバで活動をしてみると、優秀な大学生がたくさんいて驚きました。主体的に目の前の高校生に向かう姿は、自分なんかよりずっと大人だなとさえ、感じました。しかし、そんな大学生のキャストたちが、私に「働くこと」「結婚するということ」「子どもを育てるということ」彼らの知らない世界について、きらきらした目をして質問してきたんです。私は、「大人」として見られていたんです。
私の考える大人はもっと社会と近くて、社会を変えるような人でした。仕事を辞め、専業主婦として子育てをしている自分には、社会があまりにも遠い、そんな錯覚に陥っていました。でもカタリバに来て大学生のキャストと関わる中で、彼らから見れば私は社会を変えるべき大人、「当事者」であることに気づかされました。それに気づいた時、「変わりたい、彼らが希望のある未来を描けるような、大人になりたい」と強く思いました。

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◆等身大の自分で高校生と語る中で・・

そんな気持ちを持ちながら、高校の授業に参加するとどうしても「大人として良いことを話さなくちゃ」という気持ちが働いてしまい、うわっつらで語ってしまったこともありました。もちろんそれは高校生にすぐに見破られます。等身大の自分でいること、かっこ悪くても等身大の自分が考えたことを話す方が、よっぽど高校生はこちらを見てくれました。
カタリバに来るまでの私は「主婦の自分に夢を見る暇はない、社会を変えるのは私の仕事じゃない」そう決めつけて、自分が動くことができていませんでした。しかし、自分自身の将来に一生懸命向き合う高校生と等身大の私で向き合う中で、私にもやるべきことがあるんじゃないか、それを強く感じるようになりました。

◆キャスト卒業時に結んだ約束から広がった世界

うまれる
3ヶ月が過ぎカタリバボランティアとしての活動期間が終わった時、私は一つの約束を結びました。それは、さまざまな形で「いのち」について取り上げたドキュメンタリー映画、「うまれる」の自主上映会を地元でやるということ。ポスターを作るところからお客さんを集めるところまで。生まれて初めて人を巻き込んで何かをやりとげた経験でした。高校生とたくさんの約束を結んだ中で、私自身も一つ約束を達成したんです。
いまの私を知る人は、「あみちえさんは特別だから」と言いますが、最初から私もそうだったわけではありません。カタリバで感じた「ナナメの関係」が、自分の人生を主体的に生きることを思い出させてくれたんです。
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あみちえさんはその後劇団を立ち上げたり、自身の経験を基にNPO法人JASH日本性の健康協会理事をつとめたりと、様々な活動を行っています。いまは新しい学童を作る活動も始めています。等身大で人と向き合えば、相手も自分も見えて来る、そんなことをあみちえさんのお話から感じました。

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