なぜ高校生を対象にしているのか?

「小学生、中学生じゃなくて、なんで高校生を対象にしているの?」
というご質問をよくいただきます。
 
また、「キャリアに関することだったら、やっぱり大学生をターゲットにすべきでしょう」
というご意見も、よくいただきます。
 
なぜ、高校生なのか。
 
 
高校生の時の進路選びは、多くの人にとって
初めて「どう生きるか」という選択に迫られる時なのではないでしょうか。
そんな高校生の時の進路選びの考え方を変えたら、
もしかしたら社会が変わるんじゃないかなと思うんです。
 
もっと言えば、世の中の大学生という時間を贅沢に使える人たちが生き生きする、
また、早くから道を定めて専門学校に行く学生や、
高校を卒業して社会で働く事を選ぶ若手社会人がキラキラする、
これが社会を元気にするエキスとなると思うのです。
そのためには「高校生の時の進路の選び方」が、もっとも重要な要素ではないでしょうか。
 
そういった意味で私たちは、
高校生という、繊細でビミョーなお年頃の世代が、
「がんばるって決して恥ずかしいことじゃなくてカッコイイことなんだ」って
思えるようになることを、やっていきたい。
 
2003年、経済産業省が「立ちあがれニッポン」なんて素敵なことを言っていましたが、
果たして日本は立ち上がったのでしょうか!?
私たちもかつて一世を風靡したボブサップと一緒に
「立ちあがれニッポン!高校生を変えたら社会が変わる!」
と声高らかにうたいたいと思います! 
 
 

「ナナメの関係」とは

先生や親(縦の関係)には本音が言いにくい、
同級生(横の関係)にはまじめな話なんてダサくてできない。
そんな高校生の気持ちをフラットに聞けるのは、ナナメの関係。
 
ナナメの関係は、もっと利害関係のすくない、
近所のお姉さんお兄さん的なつながりです。
 
親でも友達でもなく、年齢が近く先入観のない関係だからこそ、
高校生の心に素直に響くのです。
 
カタリバは、普段話さないような本音も口にすることができる関係性を、
高校などの授業に組み込むことで、より多くの高校生に
自分の夢や目標、悩みなどにしっかりと向き合うための機会を提供しています。
 
自分自身を認め、他人に応援してもらうことで、
明日の確かな一歩を踏み出していってほしいと願っています。
 
 

カタリバの立場

うまく言えないけど、サザエさんで言うなら「お隣のうきえさん」みたいな存在、とでもいいましょうか。
え!?わからない!?
ほらほらあの、いささか先生の家のうきえさんですよ。
カツオがね、いつもなにかあると「うきえさぁ~ん」って頼ってる、あの隣のお姉さん。
 
親子でも生徒と教師でもない、高校生にとって、直接利害関係のない第三者。
そしてちょっとだけ年上。ここがミソなんです。
 
 

カタリバのこだわり

高校生に対して、
『親』だからこそできること、『先生』だからこそできること、
または『このあいだまで高校生だった大学生・専門学校生若手社会人』だからこそ
わかること!できること!
それぞれがそれぞれの立場で高校生の『なりたい自分探し』の力になること。
 
NPO KATARIBAは学校現場の先生方やご両親の方々といい関係で協力しあいながら、
『高校生に近い私たちだからできること』を提供していきたいと考えています。
高校生のホンキのキッカケを一緒に創ります。
 
 

カタリバのすすめ

毎日毎日クソまじめなだけの人がいいとは思いません。
遊ぶのだって、若い時間にこそ許される有意義な勉強のはず。
 
楽しむこと楽しんで、だけどたまにはちょっとね、
自分のこと社会のこと、ちょっとまじめに考えてみるみたいな・・・
それってカッコ悪いことじゃないよなぁ。。
 
ばかみたいに遊んでても、たまには自分にまじめになりたいかも、って思うんです。


社会背景と私たちの問題認識

社会背景と私たちの問題認識

学力低下、モラルハザード、いじめ、自殺、リストカット、
ニートや引きこもり、フリーターの増加・・・。
現代の子ども達を危惧する多くの声が、日々様々なところから聞こえてきます。

また、学校教育のサービス業化、私立学校の台頭や所得格差などによる
教育格差など、子どもたちを取り巻く教育環境にも、
多くの悲鳴が叫ばれています。


しかし本当に子どもたちは、そして学校教育は、
変わってしまったのでしょうか。

確かに子ども側も、昔と比べて価値観に変化があるのでしょう。
お母さんが作ってくれる夕食を待たなくても、
彼らは、コンビニで105円出せばおにぎりが買えることに慣れています。
ケータイに向かってプチプチと親指を使えば、行きたい場所への行き方が探せます。
住んでいる地域や通っている学校の中で、気の合う人をみつけることに
苦労しなくてもネットを利用してクリックすれば、同じ趣味の友達が作れます。
クラスの嫌いな人とは話さなくても、突っぱねてその時間に我慢して、
ケータイの電源を入れれば、もっと居心地のいいコミュニケーションの時間を
得ることができます。

顔を見たことがなくても、声を聞いた事がなくても、
文字と単語で自分を表現すれば友達も恋人も、最近では家族までも、
すぐに作れてしまうわけです。
学校の授業の時間寝ていても、受験に必要な科目だけ効率的に暗記できる方法を
教えてくれる塾に行けば、テストの点数はとれるんです。

苦労しなくても、「答え」を求めれば「答え」を得られることを知っている彼らが、
いつその価値が分かるか分からない「学び」を楽しむことは難しくなっているのかもしれません。
大人が作った仕掛けの中で、子どもたちはそれを大人よりも上手に駆使し、
大人が知らないコミュニケーションを覚えているのです。

とはいえ、私たちがこの6年間の活動を通じて分かったのは、
子どもたちは悲観視されているほど、変貌してはいないということです。

みんな、今の自分に迷っています。本当は何かやってみたいと思っています。
将来のことがよくわからなくて不安を抱いています。
今の自分のままでいい、と現状に甘んじている人は、多くありません。
お父さんやお母さんに本当は知ってもらいたい事、たくさんあるみたいです。

彼らは、まだ知らないわくわくする経験や、苦しんだからこそ得られる
成長を知らないだけ。世代が違う人たちにうまく説明できない自分の気持ちを
伝える勇気が持てないだけなのです。

変わってきたのは、私たち大人の姿勢や、学校教育に求めるニーズなのではないでしょうか。
格差はいつの時代でもあったはずです。
大切なのは格差を危惧することではなく、自分の日常を受け入れて、
何かどう楽しめるかを考える事、それを応援できる大人の存在です。

学校現場の先生方も、頑張ってる先生がたくさんいらっしゃいます。
大人が先生への不満を口にするから、子どもも先生の話を聞かなくなるのです。
子ども達には、自分たちへの危惧の声も、学校教育へのクレームも、
すべて敏感に伝わっているのです。

今、あらためて、社会全体として取り組まなければいけないのは、
一人ひとりの子どもたちと向き合い、じっくりと耳を傾け、彼らを動機付けながら、
ゆっくりとコミュニケーションをすることです。
そして、「大丈夫!」って励ましてもらえること、ダメな事はダメだと
叱ってもらえること、「頑張ったね」って褒めてもらえること、
夢をじっくり聞いてくれること、例えばその夢にリスクがあるのなら、
それをしっかり伝えてくれる事、大人だからこそ知っている、
世界や経験を話してあげること・・・。
そういった、ホンキでコミュニケーションをしてくれる人の存在があれば
きっと彼らは憧れて、自分も、大人になりたくなるはずです。

21世紀になってから、7年が経ちました。
いま、大人が子どもとのコミュニケーションを見直して、
一人でも多くの子どもたちがわくわくする憧れやドキドキする挑戦をたくさん
できるよう支える事が、子どもたちが近い将来社会を担う人材になったとき、
もっと笑顔あふれる社会にしていってくれる大人になるでしょう。
私たちには、その確信があるのです。

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アクセス

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