都立三宅高等学校企画(プロジェクトマネージャー:穴原奈都)

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◆◇◆ [ 9/22(月)神奈川県立大和南高等学校企画] ◆◇◆    
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◆日程 2008年9月22日 (月)
◆プロジェクトマネージャー    横浜国立大学 環境情報学府 M1年 穴原 奈都

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PMインタビュー

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私のふるさと
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潮がぶち当たる海に浮かぶ火山島。
濃い青と緑と黒に彩られた荒削りな自然と、
穏やかな人情と時間が流れる。
そんな島が私の故郷です。

* * * 

“島”という、都会から隔てられた特異な環境で、
毎日のように海の揉まれながら、
まさに「伸び伸び」という言葉が
ぴったりな感じで育ってきた野性児ナツ。

2000年夏、噴火、そして全島避難。

中3だった野性児ナツは都内での集団疎開(?)を経て、
都内の高校に進むことにした。
大家族だったせいもあってか、島っ子のわりに、
なんかうまいこと都会の大人数の学校生活にも
意外とすんなり適応できたナツは、
島では決して味わうことのできない高校生活を送ることができた。

知らない中学出身のクラスメイト
クラス対抗合唱祭、体育祭
規模の大きな文化祭
チームプレーの競技ができる部活動
レギュラー争い
他校との練習試合
クラス順位が頑張り次第で上下する成績
進学のために偏差値を意識させられる

たぶん、どれも多くの高校生が当たり前に送る高校生活。
でも、島っ子にはどれも初めてで新鮮で刺激的だった。

ナツにはそのすべてが楽しくて仕方なくて
ただひたすら、エネルギーを発散させる場所を求め、
ただとにかく、目の前の目的に向かってがむしゃらに走って。
たくさんの仲間で一緒になって走ることが、ただただ楽しくて。

いま思うと、自分は、なんて恵まれていたんだろうと、そう思う。

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有り余るエネルギー
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島の高校生はやはり環境が限られている。
田舎と呼ばれるすべての地域も、たぶんそうだろう。

高校くらいだと、
自分の意志だけじゃ、どうしようもないことも実はけっこう多くて。
環境のせいにしたくはないけど、やっぱり環境って大きいと思う。

だからこそ、
特異な環境で育った島の人間が、外で受ける刺激は大きい。
それをいつ受けるか、
そのタイミングがもたらす影響も、とても大きいと思う。

自分は、それが高校のときで、
自分にとって非常に良いタイミングだったんだろうなと、思っている。
その道は自分で選択をしたはしたのだが、
噴火がなかったらそうはしただろうか。
運命に翻弄されたといってもいいかもしれない。

とにかく、
そういう意味では自分にとって噴火はプラスの要素をもたらした。
島で育ちながらも、
多感と言われるその時期は都内で生活して楽しい想いをしてきた。

有り余るエネルギーを発散させる場所がいくらでもあったから。
それがあらゆるところに、
あらゆる形で、すでに数えきれないくらい作られていたから。
その上、新しいものが次々に生み出させていたから。

島のような限られた地域社会の中では、そうではないことが多い。
そこでずっと育ってきたら、ほとんどのことに慣れ切ってしまう。
刺激が足りなくなって、
どんどん増大するエネルギーを発散させる場所が物足りなくなってしまう子が多い。

だから、若者は都会に憧れる。

知らないものばかりの、窺い知れないその世界を。
その世界で、あらゆるものと戯れ、
知らない人間の中に紛れ込み、たくさん刺激をうけ、
快楽を享受し、華やかな社会を謳歌する。

自分もそうだった。

でも、そのうち気づくんだ。その限界を。
その世界にあるものは、結局は。。。  。。

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かえってこいよ、いつでも。
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内ばかり見ていると、物足りなさ、不満ばかり募る。
外を知り、初めて、内の良さ、大切さに気付く。
噴火による5年の島外避難を通して、
よく言われている言葉を、身をもって体感した自分がいた。
自分にはこの島が必要だ、と。

だから、外の世界に飛び出すことも絶対必要であって。
でも、飛びだしたら、飛び出しっぱなしってのも、なんかさびしい。

かえってこいよ、いつでも。
そう言ってくれる人がいる場所がある。
この、この上ない安心感とその幸せに
絶大に感謝しつつ、
その場所に
自分が、できることは、なんなのか。

そう考えたとき、あいつらの顔が浮かんだ。

今、その場所にいる、
あの時の自分と同じ時期を過ごす、あいつらに。
弟、妹らに。

見せたいものがあるんだ、会わせたい人がいるんだ、
伝えたいことがあるんだ
自分が島の外でやってきたこと、
出会った仲間たち、感じてきたことを。

自分に自信を持って、
この島を好きになって、
島人であること誇りに思って
この先の未来に希望を抱いて向かっていってほしい。

絶対に島に戻ってこいなんて言いたいわけじゃない
せめて、自分の生まれ育ったこの島を誇りを感じて、
いつまでも大切に思っていてほしい。
そして、いつでも心が還ってこれる場所であってほしい。

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仲間と、
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今の島の高校生に必要なものが、私が彼らに伝えたいことが、
カタリバなら形にできると思いました。
みんなの力を借りて。

だから私は、
自分に多くの得るものをくれたカタリバで出会えた大切な仲間を連れて、
島に帰りたいんです。
あいつらに伝えたいんです。
この島で育ったことに自信を持っていいんだよと。
だから、ワクワクしながら将来を考えていいんだよと。