
国家公務員 吉野博文 (正会員)
今回は、特定非営利活動法人NPOカタリバに、新しい関わり方(「協働スタイル」)を
生み出すべく、プロジェクト提案し、今まさに動き出している、
吉野博文さん(社会人3年目、NPOカタリバ正会員)にお話を聞いてきました。
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●「先輩」「後輩」って概念、好きじゃなかった
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大学生の時は、1年次からのゼミ、自主勉強サークルや企業・行政・議員インターン
シップ、都市政策セミナーで地域に何かできないか探ったり、就活で民間50社以上
回りつつ公務員試験と両立を図る等をしていました。ただ今思い返すとインカレ系とか、
たくさんの人が交流しつつ、先輩後輩関係がある活動ってほとんどしなかった。
そもそも「先輩」に甘えたり、教えを請うたりできる可愛い後輩なんかじゃなかったから
ね(苦笑)
そんな中ですごく印象に残っているのが、就活終了後の大学4年11・12月に開催し
た学内3年生向け就活イベント。
当時は就職氷河期末期。就活生はみんな何かしら不安を抱えてて。でも、3年生には
‘自分らしさ’‘やりたいこと’を信じて活動して欲しかったし、就活経験者の僕ら4年生
は、それが“できる”ことを伝えたかった。
マスコミ系・金融系など業界ごとブースで分け、自分の就活体験・本音を3年生に伝え、
疑問質問・悩みを聞きつつアドバイスしたり。また本イベントは大学キャリアセンターも
巻き込んで、先輩後輩の『斜めの関係』を作ってみようと動いていました。これが面白
くって(笑)
正直、「先輩」「後輩」みたいな立場が最初から決まってる概念も関係も好きじゃなかった
けど『下の世代に、本気で何かを伝えるって良いなぁ』ってその時、強く思いました。
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●カタリバで出逢った高校生、仲間。言葉も想いもビジョンもたくさんもらった。
だから今度は・・・
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実は以前、この就活イベントで知り合った大学同期と高校生キャリア支援を目指し活動
してました。世田谷ものづくり学校(廃校利用の施設)で高校生×社会人ジェネレーショ
ン座談会したり、フリーペーパー発行したり、自分が高校時代欲しかった事を考えながら
色々やってみて。
けど行き詰まりもあり、「どうすればいいんだ」って悩んでたら、雑誌にカタリバが掲載され、
「よし!ノウハウをパクってやろう!」と2006年1月、当時六本木にあった事務所へ1人で
突っ走りました。
そんなカタリバの説明会はとにかく衝撃的。
初対面からいきなりあだ名で呼び合うコミュニケーション。自分グラフやチェッキング。
コミュニケーション理論的なものは知っていましたが、「こうくるか~」って思いましたよ。
学校から与えられる授業じゃなく、相互コミュニケーションの授業。
高校生が自分の足で動ける“きっかけ”づくりに、笑顔で「ぽんっ」と少し肩を叩いて、
あげられる、人なつっこさとちょっとしたお節介。
自分が高校時代一番欲しかった授業。それを目の前で1つ1つ学校企画として創り出して
いく場所がここにはあった。だからカタリバのミッションに共感しました。
企画で現場に何度も参加し、キャストの、うまく言葉しづらいけど言葉にしたいもどかしい想
いにも触れ、いろんな“カタリバ言葉”も聞いて(笑)、やりたいことも理解し、大切な仲間も
出来た。
少し離れる期間があっても、またひょっこり戻って活動できる。そんな懐の広さに感謝しつつ、
カタリバに恩返しがしたくて。
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●カタリバの中での『斜めの関係』。そして、新しいスタイルへ
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俺はすんごい好きなんですよ彼ら学生キャストが、あのストレートな想いが。
でも、私は「学生」ではない。ならば、自分がどんな貢献が出来るか真剣に考え、「社会人と
してのアプローチ」を思いつきました。学生・現場視点を尊重しつつ、社会人視点からもカタリ
バをよくしようと。
だからその意思を示す1手段として経営議決権を持つカタリバ正会員になりました。
カタリバは、絶対悪しき方向に行ってほしくない。そして高校生を良くするため自分達は何が
出来るか、みんなで考え抜きたい。その見守りとバックアップの「正会員」でありたい。
こう思っています。
また正会員以外にも、カタリバ監事である遠山浩司さんとカタリバへの新しい関わり方・スタ
イルを今作っています。
目指しているのはカタリバに新しい「仕組み」と「文化」が生まれるキッカケを作ること。カタリバ
内での『斜めの関係』が当たり前になること。
例えばキャストさんがコンテンツの利活用をしやすくかつ権利保護や侵害行為に対応できる仕
組みづくりだったり、キャストや社会人、もしかしたら先生や地域の様々な方々からも授業や企
画の新しいアイデアや行動が次々出てきて、みんなで創っていく雰囲気づくり。あるいは1つの
学校、アカデミーができたらいいですよね?互いの経験を交換し逢えるような。
そんな未来の?「カタリバ」に、社会人・ネクストを活かした貢献ができると考え行動しています。
私は学生と社会人、1つ1つのピースが組み合わさって回る歯車のような良いサイクルをカタリ
バに作りたいんです。
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インタビュー、ありがとうございました!
いつも、社会人として働きながら、どうして高校生との授業へ参加しているのか、
なぜそこまでカタリバでみんなのために活動しようとするのか不思議に思っていた
私の「謎」が少し解けたような気がします。
吉野さん、これからもよろしくお願いします。
記者 慶應義塾大学4年原口あゆみ
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