土屋哲史

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前年度の秋より本格的にカタリバに関わり、
現在法人管理部の学生職員としてカタリバで働いている土屋さんに、
大学生の立場でNPOで働くということを中心にインタビューしました。
(6月30日の第一回通常総会後にお話ししました)(聞き手:原口)

◆ 総会プロジェクトとはどのようにはじまったんですか?

◇ 代表今村から法人登記の関係を調べて、と声をかけられ、
   そのつながりで総会関連もろもろを一任   されたのがはじまりです。
  その次の日、五月の学校企画でがんばっていたキャストに声をかけて、
  1日にして総会プロジェクトチームが発足しました。

◆ 土屋さんは総会プロジェクトの中でどのような立場だったんですか?

◇個人として「責任者としてやりぬく」ということ、
 チームのリーダーとして総会プロジェクトのリーダーとしては、
 「同じ絵をみる」ということを意識していました。
 メンバーは事務局員3名とキャスト4名でやっていて、
 キャストのメンバーは一人ひとり、映像政策や事務所の改造など役割を持ちながら、
 「カタリバの今を伝える」という大きな目標を掲げて取り組みました。
 私自身は作業工程表を工夫して作ったりすることで
 メンバーのモチベーションを上げるのが自分の役割だったと思います。
  


◆ では、カタリバの職員とはどんな存在だと思いますか?

◇ NPOカタリバという団体はボランティアスタッフであるキャストを高校へ1日限りで送り込み、
  「ホンキのきっかけ」を作り続けているわけですが、そのホンキのきっかけと社会を結びつける存在、
  また、キャスト自身のホンキのきっかけも生む、裏で活動する存在だと思っています。

◆ ところで、大学ではどのようなことを勉強しているのですか?

◇ EU法のゼミをとっています。 
  地域共同体法っていう、法律という分野の中でも国際的かつ柔軟な発想が求められる
  場所にいました。


◆ アルバイトは何をしているんですか?

◇ 塾講師を昨年度まで3年間主任講師を務めていて、塾講師全体をまとめる立場にもいました。
  生徒である高校生のためになるかならないか、と考えての提案、動きをしていました。
  たとえば、講師には最初やや負担になり、他の講師にはやや煙たがられましたが
  曜日ごとの講師リーダーをつくってコミュニケーションの活性化を狙ったりしていました。


◆ 責任感がとてもつよいんですね。

◇ 大儀、名文とか役割があると強くいられる気がします。
  自分は、「人のためになるかどうか。」で動きます。
  ただ、もちろん最初からそんな性格ではなかったですよ。


◆ では、大学1,2年生のころはどんなことをしていたんですか?

◇ 大学1年のときは、法律のサークルや軽音楽サークルやらいろいろ入っていました。
  日本に住んでいると日常が絶対基準になってしまうから世界の中のスタンダードをめざしたい。
  なんて大それたことを思っていました。
  2年生のとき、友人で政治家のインターンをする人が多かったんです。
  自分も外で動きたいって思って、IT企業のインターンに挑戦しました。
  気分は、下克上。上級生を追い抜いてやる!という気持ちだったのですが、
  実際は下克上どころか、自分の甘さのせいかぼろぼろになりました。
  でも、そこで壁(=目の前の課題)をどうやって乗り越えるかということを
  意識するようになりましたね。

◆ カタリバはどうやって知ったんですか?

◇ 4年の4月、所属していた学生団体で友達のメンバーにカタリバを紹介されました。
  そこで、あるキャストのサンプリング※をみて、
  「自分のことを(初対面の自分を目の前にして)ここまで語ることができる人がいる!」
  と感動したんです。
  初めて参加した企画は、06年度9月第一発目の大和南高校でした。
  アルバイトの塾は個別指導だったので、10名以上を一度に自分ひとりで相手すると聞いて
  かなり不安でした。
  高校生のころの自分だったらどうやって反抗しようかって常に考えていたので
  そういう子だったら大変だ、と。
  と、思ったら、高校生はみんなこのカタリバの授業を楽しんでいたんです。
  この企画では、良い意味で自分の中の価値観が壊されました。
  高校生活、高校生、って一つじゃない。という基本的なことを実感しました。
  ※サンプリング=学校企画にて高校生へ話すメッセージをこめた体験談。

◆ 今後、何かやってみたいことや夢はありますか?

◇ カタリバでは、キャストのメンバーがやりたいことに集中できるように、
  学生職員として「やるべきこ と」をやっていきたいですね。
  もちろん義務感じゃなくて、誇りをもって。
  実は、中学生くらいから起業を考えています。
  衣食住や教育にかかわる業界で、少しでも人々の生活が良くなるような事業を起こしたいです。

◆ 大学で同学年だった人へ言いたいこと・思うことはありますか?

◇ 自分が「学生から社会人」という意味での違うフィールドにいけなかったという
  負い目のようなものを以前は感じていて
  「負けないぞ」って思っていましたが、今は「俺は俺だ」と思えるようになったんですよね。
  NPO法人カタリバで仕事をする、という環境は、自分にまつわる責任の範囲を変えました。
  今まで自分の問題ですんでいたことが、さまざまな人々へ影響がでてしまう立場になりました。
  今は自分で自分を鍛錬するという意味で「毎日が研修」と、気をぐっと引き締めて務めています。
  就職した同期とは・・・お互い刺激しあっていければ、と思っています。


◆ あなたにとって、カタリバって何ですか?

◇ 学びの場。
  教科書には載っていないもの・・・知識ではなく、体験を学ぶところですね。
  一生懸命な先輩の背中を見て、そして自分も一生懸命にやってみることができる。
  そこからの学びは、とても大きいですよ。


◆ 毎日が研修、とは具体的にはどのようなプログラムなんですか?

◇ プログラムというか、いわば人のいいところを盗むっていう研修です。
  毎日、自分自身の意識変革を行うつもりで事務所へ通っています。
  代表、副代表をはじめとして、毎日事務所にやってくるキャスト一人ひとりにも
  多くの見習うべき点がたくさんあるんですよね。
  具体的にやっていることとしては、
  手帳の一日一日のスペースに毎日その日の振り返りを書いて、一週間ごとにもまとめています。
  高校生の話を聞きこんである自分が自分自身をわかってないのはよくないと思っているので
  自分で自分の中身を書き出す、といった「セルフチェッキング」も行っています。
  仮にも教育に携わっている一人の人間としては誰よりもそういうことを意識したいです。
  背骨のある人間、を目指しています。

◆ 今日は、お話ありがとうございました。